革新的なプロモーション事例10選!スタジアムを活用した戦略とは
スポーツが持つ熱狂と、スタジアムが持つ非日常的な空間は、人々の感情を大きく揺さぶり、記憶に残る体験を提供します。近年、このスタジアムを活用したプロモーションが注目を集めており、従来の広告手法ではリーチできなかった層へのアプローチや、ブランドイメージの向上、そして売上増加につながる事例が数多く生まれています。
本記事では、スポーツイベントやスタジアムを舞台にした革新的なプロモーション事例を目的別に解説します。
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目次[非表示]
- 1.球場全体を巻き込むプロモーション
- 1.1.【事例1】 アサヒビール株式会社
- 1.1.1.折れたバットで生成した『森のタンブラー』の販売
- 1.1.2.乾杯タイム演出
- 1.1.3.スクラッチチャレンジ企画
- 1.1.4.外周デッキ・入場ゲートでのPR
- 1.1.5.ホークスビジョン演出
- 1.1.6.オリジナルステッカー配布
- 1.2.【事例2】 アイリスオーヤマ株式会社
- 1.2.1.アイリスの強炭酸水「CRYSTAL SPARK」を2万本プレゼント
- 1.2.2.スクラッチくじの開催
- 2.スタジアムを新たなメディアに!認知拡大につなげるプロモーション事例
- 2.1.【事例3】 株式会社QTnet
- 2.1.1.大型ビジョンを使った演出
- 2.2.【事例4】 福岡トヨタ自動車株式会社
- 2.2.1.ネーミングライツと車を使った演出
- 2.3.【事例5】 やまやコミュニケーションズ株式会社
- 2.3.1.明太子が目を引く特別シートの設置
- 2.4.【事例6】 株式会社みずほフィナンシャルグループ・PayPay株式会社
- 2.4.1.球場名称への社名露出
- 2.5.【事例7】 日本航空株式会社
- 2.5.1.大型ビジョンを使った演出
- 2.5.2.機内サービスの提供
- 3.購買意欲を刺激するプロモーション事例
- 3.1.【事例8】 株式会社三陽
- 3.1.1.ホークス選手をCMに起用
- 3.1.2.大型ビジョンを活用したPR
- 3.2.【事例9】 株式会社LAV(博多もつ鍋 おおやま)
- 3.2.1.もつ鍋ゲートによるPR
- 3.3.【事例10】 モンスターエナジージャパン
- 3.3.1.エナジードリンクのサンプリング
- 4.まとめ
球場全体を巻き込むプロモーション
スポーツファンが持つ情熱をブランド体験へと昇華させ、深いエンゲージメントを築くことに成功したプロモーション事例をご紹介します。
【事例1】 アサヒビール株式会社
アサヒビール株式会社は、2025年3月28日(金)から30日(日)までのプロ野球の開幕3試合において、福岡ソフトバンクホークスの本拠地であるみずほPayPayドームでゲームデースポンサーとして、スタジアム全体を巻き込むプロモーションを実施しました。以下に実施されたプロモーションをご紹介します。
折れたバットで生成した『森のタンブラー』の販売
折れたバットで生成した「森のタンブラー for 福岡ソフトバンクホークス」を数量限定で販売されました。このタンブラーは福岡ソフトバンクホークスの選手が練習や試合で使用し、折れたバットから生成されています。
プラカップ削減の一環として福岡県とアサヒビールの取り組みを、リユースカップとして販売するだけでなくみずほPayPayドームで来場者に向けてPRしています。
乾杯タイム演出
開幕3連戦限定で5回表終了後のイニング間に「乾杯タイム」を実施されました。ビールを掲げて大型ビジョンにアピールいただき、投影されたお客様1組に、「アサヒスーパードライ 350ml缶24本 1ケース」をプレゼントされました。
スクラッチチャレンジ企画
みずほPayPayドームにてアサヒビールの生ビールを購入していただいたお客様にスクラッチカードを進呈。スクラッチカードを削って当たると、豪華賞品が当たるキャンペーンを実施されました。キャンペーンを通じて、生ビールの売上増加につなげています。
外周デッキ・入場ゲートでのPR
みずほPayPayドームの外周デッキや入場ゲートに、「アサヒスーパードライスペシャル2025」と記載したのぼり旗、横断幕を設置し試合会場を盛り上げました。来場者が観戦を楽しみにしながら歩く場所であり、ブランドへのポジティブな印象が高まる場所です。
ホークスビジョン演出
当日は、試合開始前やイニング間で、アサヒスーパードライオリジナル動画が大型ビジョンで放映されました。大型ビジョンを活用し、一度に多くの人に効果的なPRを行うだけでなく、ホークスファンとの接点を創出しています。
オリジナルステッカー配布
みずほPayPayドーム内4ゲート横特設ブースにて対象のアンケートにご回答いただいた方に先着で柳田選手のオリジナルステッカーを配布されました。アンケート回収の景品にステッカーをご利用いただき、消費者の声を収集されています。
【事例2】 アイリスオーヤマ株式会社
アイリスオーヤマ株式会社は、2025年4月15日(火)にみずほPayPayドーム福岡で行われたホークス公式戦のゲームスポンサーとなり、「アイリスオーヤマ CRYSTAL SPARK DAY」を開催されました。
当日は、みずほPayPayドームの来場者が退場される際に強炭酸水「CRYSTAL SPARK」2万本のプレゼントや簡単なアンケートで豪華景品が当たるスクラッチくじを実施しています。
アイリスの強炭酸水「CRYSTAL SPARK」を2万本プレゼント
みずほPayPayドームに来場されたお客様が退場される際に「CRYSTAL SPARK」を2万本配布されました。来場者に商品を手に取ってもらい、味わってもらうことで、商品の認知拡大や販売促進につなげています。
スクラッチくじの開催
コンコースのブースでアンケートに1問答えていただいたお客様に対し、スクラッチくじを実施されました。スクラッチくじでは、サイン入りレプリカユニフォームやサイン色紙、コラボタオルなどが当たるイベントを開催されました。お客様に喜んでもらえるイベントにするだけでなく、アンケート実施によるお客様からの生の声を収集し営業活動に活用しています。
スタジアムを新たなメディアに!
認知拡大につなげるプロモーション事例
多くの人々が集まるスタジアムをメディアとして捉え、ブランド認知度の向上やイメージ戦略に活用したプロモーション事例をご紹介します。
【事例3】 株式会社QTnet
九州を中心に情報通信サービスを提供している株式会社QTnetは、ホークスの公式戦のイニング間に、みずほPayPayドームの大型ビジョンに広告を掲出しています。アクティブな音楽に乗せた動画を何度も放映することで、認知度向上につなげています。
大型ビジョンを使った演出
世界最大級の表示面積を誇るホークスビジョン広告を掲出しています。取引先やお客さまから「QtnetのCM音楽・フレーズが流れるとみずほPayPayドームに来た実感が湧く」という声が寄せられているようです。認知度向上やブランディングに大型ビジョンを使った演出を活用されています。
【事例4】 福岡トヨタ自動車株式会社
福岡トヨタ自動車株式会社は、みずほPayPayドームの座席へのネーミングライツだけでなく、5回や7回のイニング間に、自動車業界ならではの車を用いた演出などを実施されています。
ネーミングライツと車を使った演出
みずほPayPayドームで開催される試合の5回や7回のイニング間では、社名が記載された車が登場し、球場全体を盛り上げています。みずほPayPayドームを象徴する演出となっており、イニング間の社名の露出にて認知度向上につなげています。
【事例5】 やまやコミュニケーションズ株式会社
やまやコミュニケーションズ株式会社は、みずほPayPayドーム座席へのネーミングライツ契約を通じて、『やまや めんたいこBOX』の設置することで注目を集めています。
明太子が目を引く特別シートの設置
『やまや めんたいこBOX』は明太子と同じ赤一色のデザインのシートは遠くからでも目立つデザインになっています。ホームランや球場の演出に合わせて、明太子の周りのLEDライトがキラキラ光り、来場者を楽しませる演出を通じて、自社の認知拡大につなげています。常に話題になり、みずほPayPayドームで野球の試合やコンサートが開催される日は、博多駅や空港などで明太子のお土産の売上が10倍になることもあるようです。
【事例6】 株式会社みずほフィナンシャルグループ・PayPay株式会社
株式会社みずほフィナンシャルグループ・PayPay株式会社は、福岡ソフトバンクホークスの本拠地となる球場の命名権を取得し、球場名に自社の名称を使用することで、地域住民へのブランド浸透を図っています。
球場名称への社名露出
日本国内で広く利用される「PayPay」や「みずほ」の名称が、ホークスの本拠地名となることで、その認知度を飛躍的に向上させるだけでなく、企業のブランディング強化にも貢献しています。また、2社による連盟のネーミングライツ契約は、プロ野球球場の1軍本拠地における国内初の取り組みとなり注目を集めています。
【事例7】 日本航空株式会社
日本航空株式会社は、みずほPayPayドームの大型ビジョンによる演出や座席へのネーミングライツ(命名権)などを通じて、来場者との接点を創出しています。
大型ビジョンを使った演出
ホークスの投手が三振を奪い、球場全体が盛り上がるシーンで、世界最大級の表示面積を誇る「ホークスビジョン」に社名と飛行機が放映される演出を実施しています。みずほPayPayドームに来場されたお客様からも「JAL、すごいね」と言っていただけることが多いようで、認知拡大やブランディングの強化につなげています。
機内サービスの提供
ネーミングライツ契約が締結された座席では、お客様に対してさまざまなサービスを提供することができます。JALスカイビューシートでは、機内で提供されるコンソメスープを提供しているほか、最新CM放映や機内誌なども設置されているため、来場者は機内サービスの一部をスタジアムでも体験できます。
購買意欲を刺激するプロモーション事例
【事例8】 株式会社三陽
株式会社三陽は、自社が製造するアジフライを食べてもらう機会を創出するために、さまざまなプロモーションを実施されています。
ホークス選手をCMに起用
ホークスの選手をCMに起用することで、ホークスファンとの接点を創出し自社商品の認知度向上につなげています。
大型ビジョンを活用したPR
みずほPayPayドームや隣接するエンタメ施設BOSS E・ZO FUKUOKAの大型ビジョンで、CMを放映しています。みずほPayPayドームの来場者に対し、購買につなげる効果的なPRを実施されています。
【事例9】 株式会社LAV(博多もつ鍋 おおやま)
株式会社LAVは、みずほPayPayドームの5ゲートのネーミングライツを取得し、認知拡大やみずほPayPayドームの来場者に展開する、もつ鍋専門店「博多もつ鍋 おおやま 」との接点を創出しています。
もつ鍋ゲートによるPR
みずほPayPayドームの5ゲートは、株式会社LAVによるネーミングライツの取得により「もつ鍋おおやま5ゲート」なっています。「もつ鍋おおやま5ゲート」では、巨大もつ鍋とインパクのあるビジョン広告が来場者をお出迎えし、PRにつなげています。
【事例10】 モンスターエナジージャパン
モンスターエナジージャパンは2025年4月16日(金)のホークス公式戦において、みずほPayPayドームの来場者にサンプリングを実施されました。
エナジードリンクのサンプリング
みずほPayPayドームに来場されたお客様が退場される際に、エナジードリンク「モンスターエナジー」を配布されました。当日は、みずほPayPayドームの複数の場所で配布をすることで、多くの来場者に商品を味わっていただく機会を創出しています。
まとめ
この記事では、スポーツ協賛について以下の内容を解説しました。
球場全体を巻き込むプロモーション
スタジアムを新たなメディアに!認知拡大につなげるプロモーション事例
購買意欲を刺激するプロモーション事例
スタジアムでのプロモーションの実施は、これまでリーチできなかった新たな層へのアプローチだけでなく、ブランドイメージの向上、そして売上増加につなげることができる魅力的な戦略です。
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