企業におけるCSR活動のメリット。地域社会に貢献するための効果的な取り組みとは
近年、企業経営の在り方に変化が見られており、“CSR(Corporate Social Responsibility:社会的責任)”が重要なキーワードのひとつとなっています。
企業を取り巻く地域社会や環境に対して責任ある行動をとることは、安定した経営活動と将来の成長を目指すうえで必要な取り組みと考えられています。
この記事では、企業がCSR活動を行うメリットや地域社会に貢献するための具体的な取り組みについて解説します。
目次[非表示]
- 1.企業の持続的な成長に欠かせないCSR活動
- 2.企業がCSR活動に取り組むメリット
- 2.1.企業イメージの向上
- 2.2.経営の安定化
- 2.3.人材採用の促進
- 2.4.従業員エンゲージメントの向上
- 3.野球チームの協賛を通じて地域社会に貢献する方法
- 3.1.ジュニアチームへの協賛
- 3.2.野球イベントへの協賛
- 3.3.中学生を対象とした野球大会への協賛
- 3.4.メセナシートへの協賛
- 4.まとめ
企業の持続的な成長に欠かせないCSR活動
CSRとは、企業を取り巻く地域社会・従業員・顧客・投資家などのステークホルダーに対して、社会の一員として責任ある行動をとることです。CSRの重要性が高まる背景には、以下が挙げられます。
▼CSRの重要性が高まる背景
- 社会全体からの経営姿勢に関する注目の高まり
- 地域社会における課題の顕在化
- SDGs(※)の達成に向けた取り組みの推進 など
近年、社会全体から企業の経営姿勢が重要視されています。取引先や投資家、消費者などのステークホルダーと信頼関係を築くには、コンプライアンスを遵守した責任ある行動が求められます。
地域社会の観点においては、都市化・過疎化の進行や地域コミュニティの希薄化、子どもの育成に対する教育環境・体験機会の不足などの課題が見られています。
地域社会と密接な関係にある企業には、CSR活動を通じて地域の活性化や子どもの健全な育成などに貢献することが期待されます。
また、2015年の国連サミットで策定されたSDGsでは、地球温暖化や資源の保全、人権問題など、世界全体で取り組む目標が掲げられました。企業には、自社の利益を追求するだけでなく、持続可能なよりよい社会の実現に向けて行動する姿勢が求められています。
※SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)
企業がCSR活動に取り組むメリット
企業がCSR活動に取り組むことにより、事業活動や人材の採用・定着化などによい影響がもたらされると期待できます。
企業イメージの向上
CSR活動に取り組むと、地域社会や環境保護などに積極的に貢献している企業として社会に認知・評価され、企業イメージの向上を図ることができます。
企業に対するポジティブなイメージによって企業価値が高まることで、事業活動にも好影響をもたらすと期待されます。
経営の安定化
企業の経営方針としてCSR活動に取り組む姿勢を体外的に示すことにより、取引先や金融機関、株主、投資家などからの信用が高まります。
ステークホルダーとの信頼関係を強化することで、安定した経営活動の維持につながります。また、新たな顧客の獲得やパートナーシップによるビジネス機会の創出も期待されます。
人材採用の促進
CSR活動に力を入れている企業は、社会的責任を果たしている会社として求職者からの印象がよくなるため、入社志望者が集まりやすくなることが期待されます。
また、CSR活動の方針や取り組み内容をアピールして競合他社との差別化を図ることで、採用市場の競争力が高まり、優秀な人材の確保につながると考えられます。
従業員エンゲージメントの向上
企業のCSR活動を通して、社会貢献に取り組む姿勢や価値観に従業員が共感することで、従業員エンゲージメントの向上につながります。これにより、帰属意識の向上や会社に対する貢献意欲の醸成が期待されます。
また、従業員がCSR活動に参加することにより、「自分の行動が社会や地域によい影響をもたらしている」と自覚でき、仕事にやりがいや誇りを持ってもらえます。仕事のパフォーマンス向上や人材の定着化を図るうえでも、CSR活動に取り組むことが有効です。
従業員のエンゲージメントを高める戦略についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
野球チームの協賛を通じて地域社会に貢献する方法
福岡ソフトバンクホークスでは、CSR活動に活用できる多種多様なスポンサーシップのメニューを用意しています。プロ野球チームの協賛を通じて地域の活性化や子どもの健全な育成などを支援することで、社会貢献につながります。
ジュニアチームへの協賛
福岡ソフトバンクホークスでは、小学5~6年生を対象としたジュニアチームを結成しています。ジュニアチームのスポンサーとなって子どもたちの野球活動を支援することにより、九州地区の野球振興や将来に活躍するプロ選手の育成に貢献できます。
野球イベントへの協賛
小学生が無料で参加できるイベント『ベースボールキッズ』のスポンサーとなり、子どもたちの野球体験機会を提供することが可能です。
スポーツには、身体的な能力を向上させるだけでなく、仲間との関わりによって人間性を形成する要素があります。
野球体験を通じて身体を動かすことの楽しさや、仲間との交流による思いやりの気持ちを学んでもらうことにより、心身の健全な育成につながります。
中学生を対象とした野球大会への協賛
福岡ソフトバンクホークスは、九州と山口地区の中学硬式野球クラブが交流する『ホークスカップ』や、九州と沖縄の女子硬式野球チームが交流する『ホークス クイーンズカップ』といった野球大会を主催しています。
また、ホークスジュニアアカデミー主催のもと、後援として『福岡ソフトバンクホークス旗争奪中学生軟式野球大会』も開催しています。
大会への協賛によって運営を支援することにより、中学・高校野球の発展と青少年の育成に貢献できます。
メセナシートへの協賛
福岡ソフトバンクホークスでは、協賛企業様からご提供いただいた観戦チケットを利用して、メセナ活動に取り組んでいます。
少年野球の団体や児童養護施設、介護施設の方々を観戦に招待することで、野球文化の継承と地域のスポーツ振興に貢献できます。
なお、スポーツを通じた社会貢献の取り組みについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
この記事では、CSRについて以下の内容を解説しました。
- CSRの重要性が高まる背景
- 企業がCSR活動に取り組むメリット
- 野球チームの協賛を通じて地域社会に貢献する方法
企業がCSR活動に取り組むことにより、社会やステークホルダーからの信頼を獲得して企業イメージの向上や人材の採用・定着化、経営の安定化などのよい影響がもたらされます。
スポーツを通じた地域の活性化や子どもの健全な育成などに取り組み、社会に貢献する方法として野球チームへの協賛があります。
『福岡ソフトバンクホークス』では、企業様のCSR活動にお役立ていただけるスポンサーシップのメニューを用意しています。九州・福岡での社会貢献や地域住民との関係構築などに活用されています。