インナーブランディングとは。企業のメリットや効果的に取り組むポイント
企業が持続的な成長を目指すためには、経営の基盤となる人材の能力を最大限に引き出して組織力を高めることが必要です。人材に着目した経営戦略のひとつとして“インナーブランディング”が注目されています。企業担当者のなかには「インナーブランディングとは何か」「どのように取り組めばよいのか」など気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、インナーブランディングの意味や取り組むメリット、効果的に取り組むポイントについて解説します。
なお、従業員満足度の向上のための施策にご活用いただけるスポンサーシップのメニューについては、こちらの資料をご確認ください。
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・インナーブランディングの成功事例5選。プロ野球のスポンサーシップを活用する目的と効果
・従業員エンゲージメントを高める戦略とは?ホークスを活用した事例紹介
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インナーブランディングとは
インナーブランディングとは、従業員に対して企業のミッション、ビジョン、バリューを浸透させる取り組みのことです。マーケティング活動の一環として行われる施策に“アウターブランディング”がありますが、インナーブランディングとアプローチの対象者や実施目的が異なります。
▼インナーブランディングとアウターブランディングの違い
インナーブランディング | アウターブランディング | |
対象者 | 自社の従業員 | 社外のステークホルダー(顧客、消費者、地域住民、投資家など) |
実施目的 | 従業員が共通の目的意識を持ち、組織としての一体感を高める | 自社商品やブランドのイメージを確立して付加価値を創出する |
社外に対して実施するアウターブランディングは、自社のブランド価値を高めて市場における競争優位性を確立することを目指します。これに対してインナーブランディングは、企業と従業員の結びつきを強くすることを目的に行います。従業員一人ひとりのパフォーマンスを最大限に引き出して組織力を強化することにより、企業の持続的な成長を目指します。
企業がインナーブランディングに取り組むメリット
インナーブランディングに取り組むことで、人材の定着化や採用活動、生産性の向上など、企業にとってさまざまな好影響がもたらされます。具体的なメリットには、以下の3つが挙げられます。
①従業員エンゲージメントが高まる
インナーブランディングを通じて企業の価値観や将来像、従業員の存在意義などを示すことで、仕事に対するやりがい・誇りを感じられるようになり、従業員エンゲージメント(※)の向上につながります。その結果、従業員の自発的な行動が促進され、業務のパフォーマンスや生産性にもよい影響がもたらされると考えられます。
※従業員が企業や仕事に対して愛着と誇りを持ち、積極的に貢献したいと思う状態
②組織の結束力が向上する
企業のミッション、ビジョン、バリューを従業員と共有して、同じ目的意識を持てるようにすることで、組織の結束力を高められます。これにより、お互いに協力し合う組織風土が醸成され、部門の垣根を超えたコラボレーションの促進や組織全体のパフォーマンス向上につながると考えられます。
③企業価値が向上する
インナーブランディングによって企業の存在意義や価値が伝わると、従業員からの評価が高まり、人材の定着化につながることが期待されます。また、従業員自身が企業に対する共感や信頼を持つことで、アウターブランディング・採用ブランディングにおいても自社の強み・魅力を正しく発信できるようになります。その結果、社外からのブランドイメージの向上や自社にマッチする人材の確保につながるメリットが期待できます。
インナーブランディングに取り組むポイント
企業がインナーブランディングに取り組む際は、明確で分かりやすいメッセージの発信とともに、従業員との信頼関係づくりや一体感の醸成がポイントとなります。
①自社のミッション・ビジョン・バリューを明確に示す
自社のミッション・ビジョン・バリューを従業員に対して明確に示すことが必要です。
▼ミッション・ビジョン・バリューの意味
用語 | 意味 |
ミッション | 社会に果たす使命や責任 |
ビジョン | 将来像や目指す方向性 |
バリュー | 組織が持つ価値観や行動指針 |
これらは、従業員をはじめとするステークホルダーに対して組織の存在意義を伝え、根幹となる思想や行動指針を示す重要な役割を持ちます。インナーブランディングの軸となるため、分かりやすいメッセージで従業員に提示・発信することがポイントです。
②信頼関係づくりを通じてメッセージを伝える
企業のミッション、ビジョン、バリューを伝える際は、従業員との信頼関係づくりが重要といえます。経営層による一方的な情報発信は、従業員が“自分ごと”として捉えられず、理解や共感を得られない可能性があります。従業員との対話を通じて自然に相互理解を深められる機会をつくることで、企業が発信するメッセージを受け入れてもらいやすくなります。
▼従業員との信頼関係を築くための施策例
施策例 | 目的 |
慰労会や表彰式の開催 | 従業員に労いや感謝の気持ちを伝えたうえで、経営層からビジョンやミッションを発信する |
ワークショップの実施 | 企業または事業活動に関する自由な対話や共同作業を行い、理解を深めてもらう |
③社内の一体感を醸成する
インナーブランディングを通じて組織力を強化するには、社内の一体感を醸成するための機会をつくることもポイントのひとつです。社内イベントや地域貢献活動などを実施して、従業員同士のつながりを深め、共通の価値観や目的意識を育むことで、組織としての結束力を高められます。
『福岡ソフトバンクホークス』では、プロ野球のスポンサーシップによる多彩なスポンサーメニューを用意しています。インナーブランディングを目的とした社内イベントや地域貢献活動にもご活用いただけます。
▼スーパーボックス(VIPルーム)での社内イベント
みずほPayPayドームのスーパーボックス(VIPルーム)を利用して試合観戦を楽しめます。部署内での懇親会や、企業の周年イベントなどで従業員の皆様に特別な体験を提供できます。
▼シーズンシート(年間指定席)を活用した福利厚生
シーズンシート(年間指定席)のご契約により、従業員とその家族の方々に感謝の思いを伝える福利厚生として特別な時間を提供できます。社内のコミュニケーションを促進する交流イベントとしてもご活用いただけます。
▼スポーツを通じた地域貢献と子どもの育成支援などのCSR活動
小学生の子どもたちに野球やスポーツの楽しさを体験してもらうイベント『ベースボールキッズ』は、山口県や九州各県で開催されることで地域貢献にもつながります。この取り組みに協賛いただくことで、青少年の健全育成への取り組みを従業員に示すことができ、CSR活動を通じたインナーブランディングを高められます。
なお、インナーブランディングの成功事例はこちらの記事で解説しています。
スポンサーシップを活用したCSR活動についてはこちらの資料をご確認ください。
まとめ
この記事では、インナーブランディングについて以下の内容を解説しました。
- インナーブランディングの意味
- 企業がインナーブランディングに取り組むメリット
- 効果的に取り組むポイント
インナーブランディングを通じて企業への貢献意欲や仕事に対するやりがいを生むことで、従業員のパフォーマンスが最大限に引き出され、組織全体の成長につながります。取り組む際は、自社のミッション・ビジョン・バリューを明確に示すとともに、従業員との信頼関係づくりや、一体感の醸成による従業員同士のつながりの強化を図ることがポイントです。
『福岡ソフトバンクホークス』では、インナーブランディングにご活用いただける多彩なスポンサーシップのメニューを用意しています。コミュニケーションの活性化や福利厚生、CSR活動、地域貢献活動など目的に合わせてご活用いただけます。詳しくは、こちらの資料をご確認ください。