宣伝と広告の違いとは? 施策を考える前に整理したいポイント

宣伝や広告という言葉は、マーケティング業務のなかで日常的に使われています。
しかし、施策を具体的に検討する場面では、「宣伝全体の話をしているのか」「広告という手段の話をしているのか」を区別して考えることが重要になります。この区別が曖昧なままだと、意思決定や効果の判断がブレてしまうことがあります。
この記事では、宣伝と広告の役割の違いを整理し、施策を考える際の判断軸として使える考え方を解説します。
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宣伝と広告は混同されやすい
宣伝と広告は、日常的には同じような意味で使われがちですが、本来は指している範囲が異なります。
宣伝は、特定の商品やサービス、キャンペーン、ブランドメッセージなどを直接的に消費者に伝え、広く知ってもらう活動全体(広告も含む)を指します。一方、広告は費用を支払って媒体に掲載する計画的な情報発信を指し、内容や露出量をコントロールしやすい点が特徴です。
つまり、宣伝は活動の広がり、広告は手段と捉えると整理しやすくなります。
なお、用語の違いとして、広報と宣伝の違いについても解説しています。
役割で整理すると考えやすい
言葉の定義を細かく区切るよりも、「何のために行うのか」という役割の視点で整理すると、判断がしやすくなります。
ここでは、宣伝と広告を役割ごとに分けて考えてみます。
宣伝は“知ってもらう取り組み全体”
宣伝とは、商品やサービスを知ってもらうための取り組み全体を指します。
ポイントは、特定の手段に限らず、「誰に、何を、どのように伝えるか」を考えながら、認知や理解を広げていく点にあります。
広告のように費用をかけて広く届ける方法だけでなく、社内外の接点を通じて、自然に情報が伝わる流れをつくることも宣伝に含まれます。
▼宣伝の取り組み例
自社サイトやオウンドメディアでの情報発信
SNSでの継続的な発信
展示会・イベントでの紹介
既存顧客へのニュースレター配信
顧客接点の情報伝達手段としての営業資料や提案書の改善
採用・福利厚生の取り組みを社外に伝える発信
このように宣伝は、単発の施策ではなく、“知ってもらうための取り組みを広く捉える考え方”として理解すると整理しやすくなります。
広告は宣伝の“有料の手段”
広告は、宣伝活動に含まれる有料の手段です。
メディア枠を活用し、費用をかけて情報を届けることで、ターゲットへの到達や接触回数を高めやすい点が特徴です。
例えば、「宣伝を強化したい」という話は、情報の伝え方全体を見直す文脈で使われることが多くあります。一方で「広告を出したい」という場合は、宣伝のなかでも有料枠を使って認知を広げる具体的な施策を指しているケースがほとんどです。
▼具体的な広告の例
広告 | 具体例 |
オンライン広告 |
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オフライン広告 |
|
このように、広告は宣伝を進めるための数ある手段の一つと捉えておくと、施策選定や議論がスムーズになります。
広告出稿を決める前に押さえておくポイント
大事なのは、広告を出すかではなく、「どの場面で、どのように使うか」を判断することです。
宣伝の目的やターゲットが整理されていない状態で広告を検討してしまうと、施策の数だけが増え、成果につながりにくくなります。
まずは「誰に、何を伝えたいのか」をはっきりさせ、そのうえで広告という手段が必要かどうかを考える流れが現実的です。広告は目的ではなく、宣伝を前に進めるための選択肢の一つと捉えることがポイントになります。
例えば、「企業の認知を高めたい」という目的がある場合でも、いきなり広告手法を決めるのではなく、次のような点を整理しておくと判断しやすくなります。
▼広告に取り組む前に押さえるポイント
項目 | ポイント |
ターゲット | 誰に知ってもらいたいのか(地域/業界/属性) |
印象 | どのような印象を持ってほしいのか(信頼感/先進性/親しみ) |
行動 | 何をきっかけに行動してほしいのか(問い合わせ/採用応募/来店) |
期間 | いつまでに広げたいのか(短期/中長期) |
こうした点を整理したうえで、「接触回数を増やしたい」「短期間で広く届けたい」といった条件に合致する場合、広告は有効な手段になります。
福岡ソフトバンクホークスのスポンサーシップで広告を掲出した事例やその効果についてはこちらの資料でご確認いただけます。
広告の選択肢は一つではない
広告にはさまざまな手法があり、状況や目的によって適した選択肢は異なります。
一つの手法にこだわるのではなく、「今、何を達成したいのか」を起点に考えることが、成果につながります。
デジタルやメディアを活用する広告
近年はデジタル広告の選択肢が増え、ターゲットや目的に応じて柔軟に使い分けられるようになっています。
Web広告やSNS広告は、属性や興味関心などの条件で配信対象を絞ることができるため、適切に運用すれば費用対効果を高めやすい手法です。
同じ認知向上を目的とする場合でも、ターゲットやフェーズによって適した手段は変わります。
広告手法 | 目的・役割 |
ディスプレイ広告・動画広告 | まずは広く知ってもらう |
検索広告 | 興味を持った人を取り込む |
記事広告・ホワイトペーパー訴求 | 比較・検討を後押しする |
SNS広告・リターゲティング広告 | 継続的に接触し、思い出してもらう |
このように、広告は宣伝を進めるための手段として、目的に応じて使い分けることができます。
体験と結びつけて届ける広告
多くの人に同時に情報を届けたい場合は、“体験と結びつける”という考え方も有効です。
スポーツの試合や大型イベントのように、同じ時間・空間を共有する場は、企業やブランドの認知を広げやすい環境といえます。
球場広告では、試合の流れのなかで企業名やロゴが繰り返し目に入るため、自然と接触回数を重ねやすい特徴があります。福岡ソフトバンクホークスが提供する広告媒体には、次のような選択肢があります。
ビジョン広告
みずほPayPayドームの大型ビジョンや複数のデジタルディスプレイを通じて、来場者やテレビ視聴者に企業のブランドや商品・サービス情報を効果的に訴求できる広告命名権(ネーミングライツ)
みずほPayPayドーム内の施設や座席などに企業名を冠することで、来場者への継続的な露出とブランド訴求を可能にする広告ドーム外周広告
みずほPayPayドームの外周デッキや周辺エリアで来場者やイベント参加者に視認性の高い広告を掲出し、幅広い層へのPRや認知度向上を目指せる広告ドーム内看板・観客席広告
みずほPayPayドーム内のフィールド周辺や座席エリアなどに看板を掲出し、来場者や中継視聴者へ高い視認性で企業ブランドやメッセージを届ける広告グラウンド看板広告
みずほPayPayドームのグラウンド周辺に広告を掲出し、試合中の視認機会が多い位置で来場者や中継視聴者へ企業名やブランドメッセージを届ける広告
体験と結びつけて届ける広告に関するホークスの事例
実際の上記のようなホークスの広告媒体を活用することで、企業にとってポジティブな効果が得られています。
事例①|イオン九州株式会社

イオン九州株式会社はホークス公式戦で冠協賛を実施しました。
当日は、試合前のPRやイニング間での企業CM放映、ラッキー7のタイミングで大型ビジョンに広告掲出するなど、試合進行に合わせた形で広告が展開されています。来場者が試合を楽しむ流れの中で、自然と企業の広告に接触できる点が特徴です。
また、これらのタイミングに合わせて、イオン九州のアプリに関する訴求も行われており、球場内の盛り上がりや一体感のある雰囲気とともに情報が届けられています。観戦体験と同じ時間・空間の中で広告が提示されることで、試合の熱気と結びついた形で企業メッセージに触れられる事例といえます。
イオン九州の導入事例はこちら
事例②|株式会社QTnet

株式会社QTnetでは、ビジョン広告や試合の合間に大型ビジョンへ自社キャラクターの広告を繰り返し掲出することで、来場者の記憶に残る接触機会を継続的に創出しています。
ビジョン広告では、試合の盛り上がりとともに映像と音楽が流れることで、「みずほPayPayドームに来た」という体験と広告が結びつき、刷り込み効果につながりました。
担当者からは「あの音楽・フレーズが流れるとみずほPayPayドームに来た実感が湧く」という声や「キャラクター見たよ」というお言葉もいただくので、非常に広告効果が高いと認識しています。」といった声も寄せられています。
株式会社QTnetの導入事例はこちら
ここで紹介した事例の詳細やそのほかの事例については、こちらの資料でご紹介しています。
事例③|日本航空株式会社

日本航空株式会社では、みずほPayPayドームにおいて、試合中の盛り上がりや観戦体験と連動した広告施策を展開しています。
その一つが、ホークスの投手が三振を奪い、球場全体が大きく盛り上がるタイミングに合わせて、世界最大級の表示面積を誇る「ホークスビジョン」に社名や最新鋭機「A350」の映像を表示する演出です。
来場者の感情が高まる瞬間に合わせて映像が流れることで、試合の興奮とともに企業名やブランドイメージに触れる体験が生まれています。実際に、来場者から「JAL、すごいね」といった声が寄せられるなど、ポジティブな印象とともに記憶に残っていることがうかがえます。
また、座席へのネーミングライツを活用した施策も実施しています。食事(ビュッフェ)付きの座席にJALの名称を付け、JAL機内で提供されているコンソメスープの提供や、座席モニターでの最新CM放映、機内誌の設置などを行っています。
上層階から球場全体を見渡せる座席という特性を生かし、フライトを連想させる空間の中でサービスやブランドに触れられる点が特徴です。観戦という非日常の体験の中で、映像演出や座席体験を通じてJALの世界観を届けている事例といえます。
日本航空株式会社の導入事例はこちら
まとめ
この記事では、広告・宣伝の違いについて以下の内容を解説しました。
広告と宣伝は混同されやすい
役割で整理すると考えやすい
広告出稿を決める前に押さえておくポイント
広告の選択肢は一つではない
広告と宣伝は、言葉の定義で区別するよりも、「何のために使うのか」という役割の視点で整理したほうが理解しやすくなります。宣伝という取り組み全体で、広告をどの場面で、どの目的に使うのかを考えることが、判断の軸です。
このように整理して考えることで、施策の選択肢が明確になり、状況に応じた判断がしやすくなります。
『福岡ソフトバンクホークス』のスポンサーシップは、球場やユニフォーム、各種媒体での社名・サービス名の露出を通じてブランド認知や価値向上を図れるほか、観戦体験やVIPルームの活用による顧客との関係構築、従業員満足度の向上、タイアップ商品やキャンペーンによる販売促進、さらにスポーツ支援を軸にしたCSR活動まで、目的に応じた多様な活用が可能です。





