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ブランディングの3つの種類とは?成功に導くやり方と価値創出のポイントを徹底解説

※2026年4月1日更新

「自社の商品がなかなか選ばれない」「競合との価格競争から脱却したい」とお悩みの経営者やマーケティング担当者にとって、ブランディングは最強の解決策となります。

しかし、ブランディングには対象別に3つの種類があることをご存知でしょうか?本記事では、ブランディングの基本から、価値創出を最大化する4つのステップ、さらにはスポーツスポンサーシップを活用した最新事例までを専門的な視点で解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.ブランディングとは?マーケティングやプロモーションとの決定的な違い
  2. 2.ブランディングの種類
    1. 2.1.➀アウターブランディング
    2. 2.2.②インナーブランディング
    3. 2.3.③採用ブランディング
  3. 3.ブランディングを成功させる「4つのステップ」
    1. 3.1.①ターゲット(ペルソナ)の徹底的な具体化
    2. 3.2.②3C分析やSWOT分析による自社の強み(USP)の特定
    3. 3.3.③一貫性のある「ブランドコンセプト」の定義
    4. 3.4.④戦略的な情報発信(メディアミックス)
  4. 4.スポンサーシップを活用したブランディングのメリット
    1. 4.1.①ブランド・イメージの転移(イメージ・トランスファー)
    2. 4.2.②ターゲット層へのダイレクトなアプローチ
    3. 4.3.③インナーブランディングへの影響
  5. 5.ホークスを活用したブランディング事例
    1. 5.1.若築建設株式会社 (バックネットの広告)
    2. 5.2.株式会社えんホールディングス (ユニフォームの広告)
    3. 5.3.デンソーテクノ株式会社 (ビジョン広告)
  6. 6.まとめ

ブランディングとは?マーケティングやプロモーションとの決定的な違い

ブランディングとは、商品・サービスのイメージを確立して付加価値を創出することにより、競合他社との差別化を図る手法です。

ブランディングの目的は、経済産業省と中小企業庁が提供している『ミラサポplus』で以下のように記されています。

ブランディングの目的は、お客様に自社の商品・サービスを「選んでもらう」ことです。選ばれるためには、自社の強み・他社との違いを「ブランドコンセプト」として明確にする必要があります。

引用元:中小企業庁 ミラサポplus『事例から学ぶ!「ブランディング」

顧客に独自性のある付加価値を提供することで、商品・サービスに対する信頼や共感が醸成されて顧客ロイヤリティの向上につながります。その結果、価格・性能が類似する市場での競争から脱却して、経営の安定化に結びつくと期待できます。

ブランディングと混同されやすい手法として“マーケティング”と“プロモーション”が挙げられますが、それぞれ意味が異なります。

▼マーケティングやプロモーションとの違い

種類
概要
ブランディング
商品・サービスに対する消費者のイメージを確立して、価値創出や差別化を図る活動
マーケティング
商品・サービスの売上を向上させる仕組みを構築するための包括的な戦略
プロモーション
商品・サービスの販売を促進するための一連の施策

ブランディングとプロモーションは、マーケティングで売上を向上させる仕組みをつくるための施策の一つに該当します。

なお、ブランド認知の高め方についてはこちらの記事をご覧ください。

出典:中小企業庁 ミラサポplus『事例から学ぶ!「ブランディング」

ブランディングの種類

ブランディングは、施策の対象や目的によって大きく3つに分類できます。

▼ブランディングにおける3つの種類

  • アウターブランディング
  • インナーブランディング
  • 採用ブランディング

➀アウターブランディング

アウターブランディングは、顧客または消費者といった社外のステークホルダーに向けて企業や商品・サービスの価値を発信する活動です。自社のブランド認知を拡大させたり、信頼度や好感度を高めたりする活動を通して、市場における持続的な競争優位性を確立する目的があります。

▼アウターブランディングの例

  • 自社のWebサイトやSNSでブランドストーリーを発信する
  • スポーツやイベントのスポンサーになり、自社の技術を生かしたコラボレーション商品を開発・販売する
  • 経営理念やブランドの世界観を伝えるキャッチコピーを広告配信する など

アウターブランディングは、「何に対して価値創出を目指すか」によって2つの種類に分けられます。

▼アウターブランディングの種類

種類
目指すこと
企業ブランディング
企業の存在意義を明確化して組織価値を高めることで、長期的な事業成長につなげる
サービスブランディング
商品・サービスについて競合他社と差別化を図り、消費者に長く愛され続ける仕組みをつくる

②インナーブランディング

インナーブランディングは、社内の従業員に対して自社のブランド価値や理念などを浸透させることを目的とした活動です。

▼インナーブランディングの例

  • 経営層がブランドの想いや戦略について発表する社内イベントを実施する
  • 新商品を体験する機会を設けて、企画者・開発者との意見交換を行う
  • 経営理念に基づき、社会貢献活動の促進やワークライフバランスの向上を図る福利厚生を導入する など

従業員に自社のブランド価値を認知してもらい、理念や価値観、経営ビジョンなどの正しい理解を深めることにより、従業員エンゲージメントの向上につながると期待できます。また、従業員が自社ブランドに対して愛着や誇りを持つことで、高い意識を持って自律的に営業・販売活動を行えるようになり、顧客に対してもより訴求力の高いアプローチができると考えられます。

③採用ブランディング

採用ブランディングは、企業の経営理念や組織風土、働き方などを求職者へ発信して、競合他社との差別化を図る活動です。

▼採用ブランディングの例

  • デザインにこだわったオフィス空間を求人サイトに掲載する
  • 採用サイトで代表者による求職者へのメッセージを発信する
  • 従業員の対談動画で自社での働き方に関する魅力を発信する など

自社で働く魅力をアピールして、企業に対する信頼や共感を醸成することによって、自社にマッチする人材の採用につながると期待できます。

ブランディングを成功させる「4つのステップ」

アウターブランディング・インナーブランディング・採用ブランディングに取り組む際には、共通する4つのポイントがあります。

ターゲット(ペルソナ)の徹底的な具体化

ブランディングに取り組む際は、「どのような相手に訴求するのか」といったターゲットを明確にしておくことが重要です。ターゲットとする人物像を具体的に設定することで、ブランド価値を発信する媒体やメッセージなどを検討しやすくなり訴求力の向上を図れます。

▼人物像を設定する際の項目例

  • 年齢
  • 性別
  • 家族構成
  • 居住地
  • 職業
  • 趣味
  • 休日の過ごし方
  • お金の使い方 など

アウターブランディングで顧客企業をターゲットとする場合には、業種・職種・担当者の部署・役職、決裁権の有無なども設定しておくことがポイントです。

3C分析やSWOT分析による自社の強み(USP)の特定

自社や競合他社の分析を行い、顧客または消費者に対してどのような価値を提供できるかを検討します。自社の強み・弱みや取り巻く環境を分析する際には、マーケティングに用いられるフレームワークを活用することがポイントです。

▼自社や環境分析に役立つフレームワークの例

フレームワーク
活用目的
分析項目
3C分析
自社の強み・弱みを知り、提供できる
ブランド価値を明らかにする
市場・顧客(Customer)
競合(Competitor)
自社(Company)
SWOT分析
自社の内部環境・外部環境を把握して、
戦略の方向性を定める
強み(Strength)
弱み(Weakness)
機会(Opportunity)
脅威(Threat)

一貫性のある「ブランドコンセプト」の定義

ブランドのコンセプトは、ブランディングの方向性を決める軸となります。コンセプトに基づいて一貫性のあるブランディングを行うことで、理念や世界観がターゲットへ伝わりやすくなり、イメージの確立と信頼・共感の醸成につながります。メディアで発信する広告やコンテンツを作成したり、商材のパッケージを制作したりする際は、コンセプトを具体化することがポイントです。

▼ブランドのコンセプトを具体化するための要素

  • キャッチコピー
  • ロゴ
  • イメージキャラクター
  • メインカラー・配色のパターン など

戦略的な情報発信(メディアミックス)

WebサイトやSNS、看板広告などのさまざまな媒体を活用してブランド価値を発信します。ブランド価値をより効果的に広めるためには、多くの人によりポジティブな印象で記憶に残りやすく工夫することが求められます。

数ある媒体のなかでも、幅広いターゲット層に効率的にリーチでき、ポジティブな記憶として印象付けやすい手法のひとつが“スポーツ・スポンサーシップ”です。スポーツ団体に協賛して広告運用やイベント参加などを行うと、そのスポーツのファンから認知を獲得する機会を得られるほか、ポジティブな印象を得やすくなると期待できます。

例えば、野球チームのスポンサーシップでは、以下のような活動を通してブランディングを行うことが可能です。

▼野球チームのスポンサーシップによるブランディングの活動例

  • 選手着用のユニフォームや球場内に自社の企業名・商品ロゴを掲示する
  • 自社の商品に球団のロゴを入れて限定グッズとして販売する
  • 企業イベントや地域貢献活動に選手を招いてイメージづくりをする など

なお、野球チームのスポンサーになる方法や期待できる効果については、こちらの記事で解説しています。

スポンサーシップを活用したブランディングのメリット

ブランド・イメージの転移(イメージ・トランスファー)

スポンサーシップ最大の魅力は、支援対象が持つ「イメージ」を自社ブランドに取り込めることです。

  • 信頼の借用
    オリンピックやプロ野球などの大きなイベントを支援することで、「一流企業である」という社会的証明を獲得できます。

  • 感情的なつながり
     熱狂的なファンを持つスポーツチームやアーティストを支援すると、そのファンが持つ「好き」という感情がそのままブランドへの好意に転じやすくなります。

②ターゲット層へのダイレクトなアプローチ

従来の広告(テレビCMや看板)が不特定多数に向けたものであるのに対し、スポンサーシップは特定のコミュニティに深く入り込めます。

  • セグメントの明確化
    例えば、クラシック音楽の祭典なら「富裕層やシニア層」にピンポイントで接触できます。また、地域に根ざしたプロ野球チームへのスポンサーシップでは、「地元ファンや家族連れ」といった地域住民へのアプローチを戦略的に強化することが可能です。


  • 非日常での接触
    消費者がリラックスしている、あるいは興奮している「最高の瞬間」にブランドを露出させるため、記憶への定着率が高まります。

③インナーブランディングへの影響

意外と見落とされがちなのが、社内へのポジティブな影響です。

  • 帰属意識の醸成
    自社が有名なチームや社会貢献活動を支援している事実は、従業員にとって「この会社で働いていてよかった」という誇り(エンゲージメント)に直結します。

  • リクルーティング
     「あのイベントのスポンサーをしている面白い会社」という認識が広まることで、採用市場での競争力も高まります。

ホークスを活用したブランディング事例

若築建設株式会社 (バックネットの広告)

若築建設株式会社は、みずほPayPayドームのバックネットに印象的な広告を掲示しています。打者が立つバッターボックスの後方には、公式マスコットキャラクター兼応援団長の「わっくん」が登場。そのキャッチーなビジュアルは、SNSやメディアでもユニークな広告として注目を集めています。企業名とともに目を引く「わっくん」の存在は、ブランド認知の獲得に大きく貢献しています。

熱戦が繰り広げられるグラウンドで、愛らしいその姿は、試合中継を視聴する人々の記憶に強く刻まれる効果的なブランディングとなっています。

株式会社えんホールディングス (ユニフォームの広告)

株式会社えんホールディングスは、福岡ソフトバンクホークスのユニフォーム右袖へ企業ロゴを掲出することで、強力なブランディング戦略を展開しています。

同社は、ホークスの圧倒的なメディア露出が単なる広告効果に留まらず、企業価値そのものの向上に繋がることを期待しています。

このスポンサーシップは、社外へのPRだけでなく、従業員のモチベーション向上や帰属意識の醸成、さらには社内外での話題作りにも大きく寄与しているようです。

株式会社えんホールディングスの導入事例はこちらから

デンソーテクノ株式会社 (ビジョン広告)

デンソーテン株式会社は、みずほPayPayドームの大型ビジョンを活用した採用ブランディングを実施されました。圧倒的スケールの企業CMを大型ビジョンに放映し、企業ロゴとメッセージを繰り返し発信することで、潜在的な求職者層へ強力なリクルート訴求を展開しています。

この大型ビジョンでの露出により、幅広いターゲットに対して「エンジニアが活躍する一流企業」というブランドイメージを深く浸透させています。その結果、潜在層を含む対象者の就職意向が向上したという調査結果も確認されています。

デンソーテン株式会社の具体的な効果は以下の資料に掲載しています。

まとめ

この記事では、ブランディングについて以下の内容を解説しました。

  • ブランディングとは?マーケティングやプロモーションとの決定的な違い
  • ブランディングの種類
  • ブランディングを成功させる「4つのステップ」
  • スポーツを活用したブランディングのメリット
  • ホークスを活用したブランディング事例

ブランディングに取り組むことで、企業や商品・サービスの付加価値を生み出して競合他社との差別化を図れるようになります。取り組む際は、ターゲットの明確化と客観的な分析を行ったうえで、コンセプトを定義してブランド価値を分かりやすく発信することがポイントです。ブランド価値を発信する方法にはWebサイトやSNSなどが挙げられますが、なかでもスポーツ・スポンサーシップは幅広いターゲット層にリーチでき、ファンとの良好な関係性を構築しやすい手法といえます。

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