福岡のブランディング施策。1試合最大で約4万人にアプローチできるホークスの強みを生かした施策事例
ブランディングは、企業や商品に対する付加価値を向上させて競合他社との差別化を目指すマーケティング戦略です。
近年、ブランディングの手法として注目されているのが、スポーツが持つ価値を企業活動に取り入れる“スポーツスポンサーシップ”です。
九州・福岡のエリアにおいては、地域に密着したプロ野球チームである“福岡ソフトバンクホークス”が持つ資産をブランディング施策に効果的に取り入れられます。
この記事では、スポーツスポンサーシップを通じた福岡でのブランディング効果やホークスが持つ影響力、効果的な施策事例について解説します。
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スポーツスポンサーシップを通じたブランディングの効果
スポーツスポンサーシップとは、企業がスポーツチーム・選手・イベントなどを支援して、ロゴや肖像権の使用、コラボ商品の販売といった企業活動で活用できるさまざまな権利を得ることを指します。
企業がスポーツチームや選手、イベント主催者のスポンサーとなることで、スポーツチームが持つ多種多様なコンテンツをブランディングのための活動に取り入れられます。
▼スポーツチームが持つコンテンツの一例
- チームの本拠地と地域のつながり
- 選手
- ユニフォーム
- グッズ
- 用品・用具
- 観戦チケット
- 知的財産(ロゴ、キャラクター、選手肖像)
- 情報発信力(マスメディア、動画配信サービス、SNS)
- ポジティブなイメージ(元気・健康・情熱・チームワーク)
- ビジネスネットワーク など
なかでもプロ野球は日本で老若男女から親しまれており、本拠地とする地元の地域との深いつながりがあることが強みです。そのため、地域住民との信頼関係やイメージの向上を通じてブランド価値を高める効果が期待されます。
なお、スポーツスポンサーシップについてはこちらの記事をご確認ください。
福岡ソフトバンクホークスが持つブランディングへの影響力
企業がブランディングを成功させるには、社名やブランドの認知を拡大させてイメージの向上・構築、信頼関係の構築に取り組むことがポイントです。ホークスには、企業のブランディングに対して以下の影響力があります。
①圧倒的な動員実績が示す高い関心・好感
2023年11月〜2024年10月におけるみずほPayPayドームの総動員数は、野球やイベント、コンサート、貸館を合わせて403万人を突破し、過去最高を記録しました。
また、ホークスの公式戦(地方球場を含むレギュラーシーズン公式戦)には約273万人が来場し、パ・リーグの入場者数でNo.1を達成しています。
▼みずほPayPayドームの総動員数
この実績は、ホークスが地域社会に根ざし、幅広い層から高い関心と好感を得ていることの証といえます。
出典:福岡ソフトバンクホークス株式会社 『MEDIAREPORT2024』
②数十~数百万人を巻き込むチームの誘引力
ホークスのファンクラブ会員数(有料・無料の合計)は88万人を超え、パ・リーグ球団の中で最多となっています。
▼ファンクラブ会員の内訳(クラブホークス:有料会員/タカポイント会員:無料会員)
また、有料会員(クラブホークス)の約半数が福岡県在住であり、地元住民やファンを巻き込む高い支持力と誘引力を備えている点も特長です。スポンサーシップを通じて地元住民と一緒にホークスを応援することにより、スポンサー企業に対しても前向きな印象を持ってもらえると期待されます。
▼クラブホークス会員住居地比率
なお、みずほPayPayドームにおけるホークス戦の動員数は、2024年度で338万人となり、1試合あたり約4万人の来場者を誇ります。また、ホークス戦の平均視聴率は10.9%となり、約60万人(※)が視聴している計算になります。
スポンサーシップを通じてみずほPayPayドームやテレビなどで露出を行うことにより、ブランド認知の拡大につながると期待されます。
※2024年7月の福岡県の世帯数:2,393,587世帯と世帯当たりの人数2.11人をベースに算出
参考:福岡ソフトバンクホークス株式会社 『スポンサーインパクト調査』『MEDIAREPORT2024』
③野球を通じて提供できる体験価値
スタジアム内での広告露出だけでなく、スポンサーシップで得られる権益を利用して地域住民や従業員に対して特別な体験価値を提供することが可能です。そのほか、さまざまなビジネス課題において権益を活用できます。
▼提供できる体験の例
- 観戦チケットの贈呈による招待
- オフシーズンの選手参加イベントの開催 など
スポンサーシップを通じて地域スポーツの振興や子どもの健全な育成を支援することにより、社会貢献に取り組む企業としてイメージの向上につながります。
また、従業員への福利厚生や奨励を目的として、野球観戦・始球式・花束贈呈などの貴重な体験を提供すると、インナーブランディングにも役立てられます。
福岡ソフトバンクホークスが持つコンテンツを活用したブランディングの施策事例
ホークスが持つ地元での知名度や人気を活用して、効果的なブランディングを実施できます。ここからは、目的別におけるブランディングの施策事例を紹介します。
①ブランド認知の向上
多彩な広告プランを活用して社名やブランド名を広く露出することにより、ブランド認知の向上が期待できます。
▼【事例①】スタジアムへのビジョン広告の掲出
大型ビジョンに広告を掲出して、大観衆に対してブランドの魅力を発信できます。映像を用いた訴求により、ブランドイメージの構築が可能です。
▼【事例②】選手着用ユニフォームへの広告掲出
ユニフォームに社名やブランドのロゴを掲出することで、チームや選手の活躍を応援する気持ちをアピールでき、ファンとの信頼関係を築けます。
▼【事例③】観戦シートに主力商品の愛称をつけるネーミングライツ
主力商品の愛称を観戦シートに付与することが可能です。商品を想起させるユニークかつインパクトのある観戦シートにより、ブランドイメージを構築しています。
(画像は「やまや めんたいこBOX」)
なお、ビジョン広告とネーミングライツについてはこちらの記事をご確認ください。
②企業や商品のイメージ向上
ホークスの商標や選手肖像を使用して、チームが持つ明るくポジティブなイメージと関連づけたブランディングを行うことが可能です。
また、スポンサーシップを通じて社会貢献に取り組むことにより、企業への信頼や好感の醸成につながると期待されます。
▼【事例①】酒類ブランドの広告への選手肖像の使用
選手肖像を利用した広告は、チームや選手を応援するファンの注目を集めて、ブランドのイメージ向上につながると期待されます。
▼【事例②】メセナシートによるCSR活動
スポーツ団体や福祉団体の方々を観戦に招待して、想い出に残る体験価値を提供することにより、地域社会の貢献につながります。
なお、企業のCSR活動についてはこちらの記事をご確認ください。
③新たな顧客層からの支持獲得
ホークスのファン層に対してアピールすることで、企業や商品に対して好意的な印象を持ってもらいやすくなり、新たな顧客層からの支持獲得が期待されます。
▼【事例①】ホークスとコラボしたキャップの販売
人気コーヒーショップの世界観を取り入れたホークスとのコラボレーショングッズにより、ブランド価値の向上につなげています。
▼【事例②】ファウルポールへのネーミングライツ
即席めんのブランド名をファウルポールの名称に付与して、ポール直撃のホームランを放った選手に商品を贈呈する施策により、ファンからの話題性や興味関心の向上につながっています。ファウルポールと即席めんの見た目が似ていることにより、ブランディングに成功した一例といえます。
▼【事例③】応援キャンペーンの実施
※画像はイメージです。
対象商品を購入して応募できる抽選キャンペーンの賞品に、ホークスのユニフォームや観戦チケットを用意することで、認知拡大と販売促進が期待できます。
④人材採用の促進
福岡に住む人や野球が好きな人に自社のことを認知してもらい、野球を通じた付加価値を提供することにより、採用のブランディングを強化できます。
▼【事例①】テレビや動画配信による広告露出
選手がプレーする様子が映る画角内に広告を掲出することで、テレビ中継をはじめとするさまざまなメディアでブランド名を露出できます。
▼【事例②】スーパーボックス(VIPルーム)での社内イベント
VIPルームでの懇親会やグラウンドを一望できるバルコニーでの記念撮影など、思い出に残る社内イベントを演出します。企業の魅力を高めてインナーブランディングが行えるほか、求職者へのアピールにもつながります。
なお、プロ野球を活用した採用活動についてはこちらをご確認ください。
まとめ
この記事では、福岡でのブランディングについて以下の内容を解説しました。
- スポーツスポンサーシップを通じたブランディングの効果
- 福岡ソフトバンクホークスが持つブランディングへの影響力
- 福岡ソフトバンクホークスが持つ資産を活用したブランディングの施策事例
『福岡ソフトバンクホークス』は、九州・福岡でもっとも人気のあるプロ野球チームとなり、多くのファンと地域住民を巻き込んだアプローチを行える強みがあります。
ブランディングに役立つさまざまなスポンサーシップのメニューを用意しているため、認知向上やイメージの向上、新たな顧客層からの支持の獲得、採用活動などの目的に合わせた活用が可能です。
詳しくは、こちらの資料をご確認ください。