ブランド推進部 部長 和賀 直 様
企業概要:建設業(単体)・不動産業(グループ全体)
建物賃貸事業の企画・建築、不動産の仲介・管理等
従業員数:8,172名 (2024年3月末現在)
課題(契約当時):事業拡大へ向けたブランド価値の向上
大東建託株式会社は東京都港区に本社を置き、全国のグループ会社(大東建託グループ)と共に建物賃貸事業の企画・建築、不動産の仲介・管理をはじめ、エネルギー事業、金融業、介護・保育事業などの関連事業に取り組んでいます。大東建託グループは、2024年6月に創業50周年を迎えました。
福岡ソフトバンクホークスのチームスポンサー契約は、2020年の締結以来5シーズン連続で継続していただいており、選手が着用するキャップの右側面にロゴマークの掲出をしています。また、「鷹の祭典2023」や「2024年のホークス公式戦」にて、試合前のセレモニアルピッチ(始球式)を実施されました。
今回は、大東建託グループ全体のブランド価値向上をミッションとし、企業の存在意義(パーパス)を浸透させ、サステナビリティ施策(スポーツ振興による地域活性化を含む)などのアウターブランディング、創業50周年コンテンツや社内報の制作・発行といったインナーブランディングを幅広く担当されているブランド推進部の和賀様にお話を伺いました。
導入の背景
導入の決め手
導入後の効果
実はもともと「地域に特化したプロスポーツチームには協賛をしない」という文化が弊社にはありました。全国規模で事業を展開しているため、特定の地域に集中させることをしない・させないという、ある種のポリシーを持っていたのです。
しかし、経営層から「プロ野球という日本の国技に次ぐような伝統のあるスポーツの場でブランドを打ち出すことは、当社の認知向上や信頼獲得にとって非常に重要であり、今後、事業を拡大していくうえでも必要だ」という意見があがり、改めて野球チームをスポンサーすることの意義について社内で話し合いました。
検討が始まってから契約締結まで、およそ2カ月かかりました。その間、上層部を説得するためにさまざまな準備をしました。福岡ソフトバンクホークスさんにも相談して、いろいろな資料をいただきながら契約に向けて準備したと記憶しています。
例えば、ホークスさんは福岡だけでなく全国規模でファンがいることを証明するため、全国におけるファン分布のデータを提供していただいたり、選手の国内外での活躍や教育システムに関する資料をいただいたり、どういった企業さんがプロ野球球団のスポンサーに入られているかを調べたりしました。
ホークスさんは、プロ野球球団の中でも特に活躍をされていて全国規模でファンが多いこと、WBC(ワールド・べーズボール・クラシック)という世界大会にも代表選手を数多く輩出しているチームであることなどから、非常に良い印象を持っていました。そういったチームへの協賛により「大東建託」のブランド価値を高められると考えました。
また、ホークスさんは「裾野を広げていこう」という姿勢で、スポーツ振興にも非常に真摯に取り組まれていて、〝真面目〟なチームだという印象があります。弊社の「TEAM DAITO(チーム大東)」という、アマチュアアスリートへの協賛・支援も、彼らが未来へ向かう道を拓いてあげるような活動を目指しています。その点でホークスさんのチーム姿勢と共通している部分があり、大きな共感を抱きました。
弊社はスポーツにはビジネスの壁を超えて、社内外で一体感を醸成する大きなメリットがあると考えています。これは、他の協賛企業さんも同じように感じられているのではないでしょうか。
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スポンサー活動として、5シーズン連続で選手が着用するキャップへのロゴ掲出をさせていただいています。選手と弊社のロゴが一緒に映っているのを見ると誇りに感じますし、「今日もホークスさんの活躍で、うちの社名が踊っているな」とシンプルに嬉しくなります。
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個室からグラウンドを一望できるみずほPayPayドームのVIPルーム「スーパーボックス」を顧客との関係強化に役立てています。
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2023年度は64試合分のシーズンシートを活用し、247名のお客様をご招待しました。直接的な効果とは言い切れませんが、そこから3件の契約につながりました。
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観戦チケットを抽選で配布するインナーキャンペーンを実施しています。観戦レポートを募集して社内外に公開することで、社内から盛り上げていく活動もしています。
「鷹の祭典2023」セレモニアルピッチ
「鷹の祭典2023」のセレモニアルピッチを行ったきっかけは、弊社が主催をしているJLPGA公認女子プロゴルフトーナメント「大東建託・いい部屋ネットレディス」を2023年より福岡で開催することが決まり、その際にホークスさんに相談に乗っていただいたのが始まりです。
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初めて福岡で女子プロゴルフトーナメントを開催することを地域の皆さんに広く知っていただきたいという想いがありました。このトーナメントは、もともと山梨県の鳴沢で開催していましたが、東京オリンピックの影響で北海道に移し2年間開催、その後、2023年より福岡で開催することになりました。そこで、ホークスさんとの関連性を活かして、大会を周知できればと考えました。
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開催当日には子供用キャップ※をプレゼントすることで、トーナメントのプロモーションとの相乗効果を図りました。トーナメントでも、お子様連れで観戦に来られた方にキャップを配布した際、「始球式、やっていたね!」と声をかけていただくなど、反響の大きさを実感しました。
※「大東建託」のロゴの付いた福岡ソフトバンクホークスのレプリカキャップ
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近年、女子ブロゴルフの人気は非常に高く、弊社所属のプロゴルファーの名前をご存じのお客様が多くいらっしゃいました。選手が登場した際には大いに盛り上がり、非常に良かったなと感じています。「野球場に女子プロゴルファーが来る」という意外性のある交流を楽しみにされているという声もいただけました。社内でも評判が非常に良く、セレモニアルピッチを初めて実施した年は、終了直後に「来年も是非」という話になっていました。実際に、2024年の公式戦でもセレモニアルピッチを行いました。福岡という場所で、野球とゴルフの架け橋となり、盛り上げていけたらと考えています。
※左から渡邉彩香プロ、佐久間朱莉プロ、後藤未有プロ
この他にも、弊社のプロモーション活動やブランディング活動において、ホークスさんのコンテンツをそれぞれのターゲットにどう活用できるかを検討し、いただいていた条件やできる範囲の中で、最大限活用していますね。
ホークスさんの協賛により、別のチームを応援している方からのネガティブな反応があるかというと、そういうことは一切なく、むしろ日本のプロ野球全体がファミリーであるような感覚を持てるようになりました。他球団のファンの方からも声をかけてもらうことが増え、不思議と「おたくはね、ホークスだもんね……」と口では悪く言いながらも、決して悪意はなく、お互いに励まし合うような、前向きなコミュニケーションが生まれています(笑)。
社員やその家族にもホークスさんの熱烈なファンが多く、「そんなに好きだったの?」という話もよく聞くようになりました。これもスポーツの良いところですよね。スポーツの支援・プロ野球の協賛には、こういったポジティブなコミュニケーションを生む効果もあるのだと感じています。
全国で企業活動を展開している責任を、常に感じています。日頃から事業を行っている地域を、企業活動を通じて活性化させていきたい。そしてもちろん、持続可能性を追求していかなければいけません。「地方の活性化が、弊社の事業・企業活動の成長にもつながる」という認識が根底にあり、協賛活動には「ホークスさんの力を借りながら、地域を盛り上げていくんだ」という強い想いを持って取り組んでいます。やはりスポーツが盛り上がると、国民や地域の方々が元気になりますよね。スポーツが地域に与える影響は非常に大きいので、ホークスさんを応援し、勝利に貢献することでプロ野球の盛り上がりを支えることは、我々のステークホルダーからの共感を得ることにもつながると考えています。
大東建託グループでは2024年シーズンに向けた熱い応援メッセージをグループ社員計118人から募集し、ファンのみなさまと福岡ソフトバンクホークスを応援するとともに、日本野球界のさらなる発展と、地域社会の活性化に貢献していきます。
大きな目的である「地域の活性化」については、今後も継続していきたいという想いを強く持っています。ホークスさんが行っている球場修繕(野球振興・地域発展の取り組み「スタジアムリボーンプロジェクト」)のお話も伺い、こういった取り組みを全国に広げていく際には、弊社もいろいろな協力ができればと考えていますし、楽しみでもあります。
スポンサー契約締結以降、ホークスさんのサポート体制や内容には非常に満足しています。あとはもう、ホークスさんが日本一になっていただければというところです(笑)。それこそ、スポンサー冥利に尽きますね。
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