スタジアムでのプロモーションの効果とは?集客・販促効果を高める活用方法を紹介

Web広告施策を打ってはみたものの、広告画面から一瞬で離れられてしまい、ターゲットの記憶に残らなかったり、広告の単価高騰などでWeb広告に限界を感じてはいませんか?
画面上のアプローチが飽和する現代、高い熱量を持つスタジアムで「リアル」に実施するプロモーションが注目されています。単に看板を掲げるだけでなく、来場者の心理や行動導線をしっかりと捉える手法は、認知の質を高める可能性を秘めています。
本記事では、スタジアムに訪れた数万人の熱狂を自社のファンに変え、販促成果につながる可能性を生み出す仕組みを解説。福岡ソフトバンクホークスの活用事例も交え、自社の戦略へどのように落とし込むべきかをご紹介します。
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・顧客接点(タッチポイント)とは?顧客体験を高める設計の基本とホークスの事例
目次[非表示]
- 1.スタジアムを舞台にしたプロモーションとは?
- 2.スタジアムを活用した4つのプロモーション手法
- 3.スタジアムの中で、野球場でのプロモーション活用が注目される3つの理由
- 4.福岡ソフトバンクホークスを活用したプロモーション例
- 4.1.事例1:大型ビジョンでの「空間広告」で購買意欲を向上
- 4.2.事例2:コンコースの「特設ブース」による、見込み客の獲得とトライアル促進
- 4.3.事例3:入場ゲートでの「サンプリング」を起点にした販促による確実な情報到達
- 5.スタジアムでのプロモーションに関するよくある質問(FAQ)
- 5.1.Q.スタジアムでのプロモーションは、予算規模が大きく、大手企業向けなのでしょうか?
- 5.2.Q.スタジアムでのプロモーションはどのような業種に向いていますか?
- 5.3.Q.スタジアムでのプロモーションはどれくらいの期間で効果が出ますか?
- 5.4.Q.スタジアムでのプロモーションはどのようなターゲットにアプローチできますか?
- 6.まとめ
スタジアムを舞台にしたプロモーションとは?
マーケティング戦略においてスタジアムという空間を生かしたプロモーションとは、球場や競技場という圧倒的な感情の熱量を持ったリアルな場所を活用し、来場する数万人規模のターゲットに対して多角的に行う宣伝・販売促進活動全般を指します。
スタジアムは、入場から試合観戦、飲食、退場に至るまで、観客の行動導線が完全に設計された空間です。企業はスポーツチームのスポンサーとなることで、その導線上のあらゆる顧客接点(タッチポイント)で自社ブランドを露出し、体験を提供する権利を得ることができます。
スタジアムを活用した4つのプロモーション手法
スタジアム内で展開される主要なアプローチ手法は、大きく以下の4つのタッチポイントに分類されます。
①広告(看板・ビジョン)
フェンスやバックネット裏の看板、スタジアムに配されているさまざまなビジョンなどで、視覚的に認知を刷り込む手法。
②特設ブース展開
コンコース(通路)や外周の広場に特設ブースを設け、製品の試用やタッチ&トライを行う手法。
③サンプリング
入場ゲートで入場者へ直接チラシやノベルティを手渡す手法。
④冠協賛
試合やイベントに自社の名前を冠し、さまざまな権益を活用して高い宣伝効果を得る手法。
これらのアプローチを、企業の課題や予算に合わせて有機的に組み合わせられる点が、スタジアムという舞台の大きな特徴です。
スタジアムの中で、野球場でのプロモーション活用が注目される3つの理由

数あるプロスポーツや大型イベントの中でも、特に「プロ野球のスタジアム」がプロモーションの舞台として傑出した価値を持っています。その背景には、効果を最大化しやすい3つのロジックがあります。
①年間を通じた「圧倒的な稼働数」と「確実な再現性」
一般的な単発の音楽フェスや、年間十数試合に限られるスポーツリーグとは異なり、プロ野球はレギュラーシーズンだけでホームゲームが年間約70試合開催されます。
イベントの特性 | 年間 | 1試合あたりの平均観客 | マーケティング上のメリット |
プロ野球(ホーム) | 約70試合 | 約3万1,515人※1 | 春・夏・秋(春秋制)での段階的なアプローチ、天候リスクの極小化(ドームの場合) |
他のプロスポーツ | 年約20~30試合 | B1リーグ・約5,000人※2 | 秋春制のスポーツが多数※4、特定の地域やコアファン層を狙ったアプローチ |
一般的な音楽フェス | 年数回 | 数万人 | 短期間(平均開催日2〜3日)での認知拡大・お祭り感の醸成 |
※1 NPBセ・パ両リーグ公式戦平均入場者数(2025年)
※2 B1リーグ・2024-25シーズン
※3 J1リーグ・2025シーズン
※4 Jリーグでは2026-27シーズンより秋春制に変更
年間を通じて「数万人規模のイベントが同じ場所で、高頻度かつ安定して繰り返される」という特性は、企業のプロモーション計画に極めて高い計画性と再現性をもたらします。春・夏・秋とシーズンごとのキャンペーンに合わせて施策をマイナーチェンジしたり、PDCAサイクルを回しながら販促効果を最適化していったりすることが可能です。
②「3時間以上」という圧倒的な滞在時間と単純接触効果
Web広告におけるユーザーの視線滞在時間は数秒、動画広告であっても数秒でスキップされるのが日常です。 一方で、野球の試合は平均して3時間以上(※)に及び、来場者はその間、スタジアムという閉ざされた空間の中で、常にグラウンドやビジョンの方を向いて過ごします。
観戦する時間の中で、自社の看板やビジョン、サンプリングで配布したグッズなどに繰り返し触れることで、心理学で言う「単純接触効果(ザイオンス効果)」が最大化されます。ユーザーにストレスを与える広告ではなく、エンターテインメントの背景や一部として自然に何度も視界に入るため、ブランド名や商品に対する親近感と記憶の定着率が、デジタル広告とは比較にならないほど深く構築されます。
※NPB セ・パ両リーグ2025年の平均試合時間‥3時間5分
③野球への熱狂と一体感がもたらす「感情の転移効果」
現地に足を運ぶ来場者は、「応援するチームに勝ってほしい」「この空間を楽しみたい」という、ポジティブな心理状態にあります。試合展開に応じた感情の揺さぶり、球場全体が一体となる歓声。その瞬間に、空間を支えているスポンサー企業名やブランド名が視界に入ります。
特にホークスは九州で唯一のNPB球団として活動しており、ホークスファンだけでなく他球団の野球ファンも近隣から多く訪れます。チームを応援している場で得た強い興奮や幸福感は、その瞬間に同時に認識していた「ブランドやロゴ」へと無意識に転移する(感情転移効果)ことが分かっています。「この空間を一緒に作ってくれている」といったファン心理が企業への好意・信頼へと変換されるため、スペックや価格競争に巻き込まれない、強固なブランド・ロイヤルティを短期間で形成することができます。
福岡ソフトバンクホークスでは、スポンサーシップのメニューを最大限に活用し、効果を上げた企業事例を紹介した資料を無料で提供しています。
福岡ソフトバンクホークスを活用したプロモーション例
ここからは、先ほど挙げたアプローチの方法が、福岡ソフトバンクホークスの本拠地であるみずほPayPayドームでどのように機能するのか、具体的な活用例を紹介します。
事例1:大型ビジョンでの「空間広告」で購買意欲を向上

最大約4万人の来場者に直接訴求できるビジョンで広告やCM動画を放映することで、市場で競合他社との差別化を図り、認知を「購買意欲」に変えるためのブランディング施策です。
【具体的な施策内容】
みずほPayPayドームの「ホークスビジョン」に企業や自社商品の広告を掲出。時間ごとに入れ替わる演出で、来場者に飽きが来ない工夫がなされています。また、イニング間には企業オリジナルCMを放映することもできます。そのスケール感により、広告が球場のエンターテインメントの一部として機能しています。
【期待できる販促効果】
数万人の観客が同じ大画面を見つめ、映像をリアルタイムで共有・体験することで、通常の動画広告よりも深く強烈な印象が記憶に刷り込まれます。
ビジョンに映し出されていた企業名やブランド名が、スタジアムで味わった非日常の高揚感とともに心に残り、その後の日常生活において、競合商品より自社の商品を優先的に選びたくなる心理的インセンティブ(ラストワンマイルの動機付け)が形成されます。
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事例2:コンコースの「特設ブース」による、見込み客の獲得とトライアル促進

購買意欲や認知がまだ低い層に対して、いかにストレスなく自社商品に触れる「最初の接点」を作るかという課題に対するアプローチです。
【具体的な施策内容】
みずほPayPayドームのコンコース(通路)や外周デッキに、自社商品を実際に体験できる特設ブースを設置。ホークス選手たちのサイン入りグッズが当たるデジタル抽選会などをフックに、ブースへの強力な集客導線を作ります。
【期待できる販促効果】
日常ではスルーされがちなプロモーションも、「ドーム内のお祭りイベント」という文脈であれば、来場者は警戒心を解きブースに訪れます。スタジアムという非日常の空間でリアルな使用体験(タッチ&トライ)を提供し、アンケート回答やSNSフォローを条件にすることで、質の高い見込み客の獲得と、その後の購買行動へのシームレスな移行が可能になります。
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事例3:入場ゲートでの「サンプリング」を起点にした販促による確実な情報到達

ネット広告のタイムラインですぐに流されてしまう情報とは異なり、ターゲットの手元へ「確実に届き、長く手元に残る」アプローチを構築する手法です。
【具体的な施策内容】
来場者が必ず通過する入場ゲートにて、直接サンプリングを行います。配布物には、自社のサービスや特典を紹介するチラシに加え、ホークスの人気選手や公式キャラクターをデザインに取り込んだ「オリジナルグッズ」、あるいは自社で制作・用意したうちわやクリアファイルなどを手渡せます。
【期待できる販促効果】
手渡しによるサンプリングは、情報到達率が極めて高いのが特徴です。さらに、ホークスの選手やキャラクターがデザインされたオリジナルグッズは、ファンにとって「今日しか手に入らない記念品」となるため、通常のチラシ単体に比べて廃棄されにくくなることが期待できます。特に観戦中にも使える「うちわ」などのアイテムは、ドーム内で即座に使用され、来場者への訴求に繋がります。
サンプリングについてはこちらのブログでも紹介しています。
スタジアムでのプロモーションに関するよくある質問(FAQ)
Q.スタジアムでのプロモーションは、予算規模が大きく、大手企業向けなのでしょうか?
A. いいえ、予算や目的に合わせて柔軟に選択可能です。シーズン単位の大規模な契約だけでなく、1試合限定の「サンプリング配布」や、週末のみの「特設ブース出展」など、少額から始められるメニューも広く用意されています。地域での認知度を高めたい中小企業から、全国区で新商品をPRしたい企業まで、予算規模に応じた最適なプロモーション手法を選ぶことができます。
Q.スタジアムでのプロモーションはどのような業種に向いていますか?
A. 幅広い業種で活用できます。食品・飲料メーカーや小売業はもちろん、住宅、自動車、金融、通信、ITサービスなどさまざまな企業が活用しています。認知拡大を目的とした広告施策だけでなく、新商品の体験機会の創出や見込み顧客の獲得など、目的に応じて手法を選択できます。
Q.スタジアムでのプロモーションはどれくらいの期間で効果が出ますか?
A. サンプリングや特設ブースは短期的な認知拡大やリード獲得につながりやすく、ビジョン広告やスポンサーシップは中長期的なブランド認知や好意形成に効果を発揮します。単発施策だけでなく、複数試合にわたって継続的に実施することで、より高い成果が期待できます。
Q.スタジアムでのプロモーションはどのようなターゲットにアプローチできますか?
A. プロ野球の試合にはファミリー層、会社員、学生、シニア層など幅広い年代が来場します。施策内容や実施場所、実施試合を工夫することで、自社の商品・サービスに適したターゲットへの訴求が可能です。
当サイトページ「数値で見るホークス」では、みずほPayPayドームの来場者数や、ホークス戦の視聴率、ファンクラブ会員数などを紹介しています。さまざまな数値を元にプロモーションの効果を予測できます。
まとめ
この記事では、スタジアムでのプロモーションについて以下の内容を解説しました。
- スタジアムを舞台にしたプロモーションとは?
- スタジアムでの4つのアプローチ手法
- スタジアムの中でも、野球場のプロモーション活用に価値がある理由
- 福岡ソフトバンクホークスを活用したプロモーション事例
デジタル広告が飽和し、画面の向こうの「アテンション(注目)」の奪い合いが激化する現代のマーケティングにおいて、数万人規模の注目と圧倒的な熱量を一手に集めるスタジアムでのプロモーションは、リアル(現実空間)だからこそ成果を生み出せる、確実な解決策です。
画一的なデジタル上のアプローチから抜け出し、消費者の心に深く刺さる「共感型・体験型」のマーケティングへと舵を切る上で、スタジアムという舞台でのプロモーションには無限の可能性が秘められています。
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