メディアミックスの成功例に学ぶ、ホークススポンサーの届け方戦略とは
現代のマーケティングにおいて「メディアミックス」という言葉は、もはや当たり前のように使われるようになりました。テレビ、新聞、Web、SNS、リアルイベントなど、情報チャネルは年々広がりを見せています。
チャネルが多様化する中で、単一の媒体だけではメッセージを届けきれない時代になっています。しかし、メディアミックスの本質は、「たくさん出すこと」ではなく、「どう組み合わせて伝えるか」にあります。それぞれのチャネルの強みを生かしながら、一貫性あるメッセージで多角的にアプローチすること。それこそが、ブランドの存在感とエンゲージメントを最大化する鍵です。
本記事では、メディアミックスの基本と重要性を改めて解説しつつ、福岡ソフトバンクホークスのスポンサー施策を事例としてご紹介いたします。「届け方を設計する」ことの価値を、一緒にひもといていきましょう。
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目次[非表示]
- 1.メディアミックスとは何か
- 2.なぜメディアミックスが重要なのか
- 3.成功するメディアミックスの鍵
- 4.スポーツチームを活用したメディアミックスの魅力
- 5.ホークススポンサーのメディアミックス成功例3選
- 5.1.日本航空株式会社
- 5.2.イオン九州株式会社
- 5.3.株式会社イノアックコーポレーション
- 6.まとめ
メディアミックスとは何か
メディアミックスとは、複数のメディアを組み合わせて、ターゲットに対して一貫したメッセージを多角的に届けるマーケティング戦略です。
たとえば、「テレビCMで認知を獲得 → SNSで共感を促す → 店頭やイベントでの体験へつなげる」といったように、接点を点から線へ、そして面へと広げていくことで、より深い理解と記憶への定着を図ります。さまざまなチャネルを連動させることで、より広範なターゲットに、より深く、より強くメッセージを届けることを目指した戦略です。
なぜメディアミックスが重要なのか
理由はシンプルで、「情報過多の時代に、メッセージが届きにくくなっているから」です。現代の生活者は日々、膨大な広告やコンテンツに触れています。このような状況では、たった一つのメディアに広告を出しても、人々の記憶に残ることなく、簡単に埋もれてしまうリスクが高まっています。
そこで重要になるのが、メディアミックスです。複数のメディアを組み合わせることで、メッセージをより確実に、そして効果的に届けることが可能になります。
メディアミックスには主に4つの効果があります。
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リーチの拡大
異なるメディアを通じて多様な層にアプローチができる
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メッセージの補強
複数の視点から伝えることで印象を強めることができる
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エンゲージメント向上
SNSやイベントで双方向の関係性を築き、より深い関わりを生み出すことができる
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ブランドの一貫性
どのメディアで見ても同じ世界観を保つことで、統一感のあるブランドイメージを確立できる
特に最近では、テレビや新聞といったオフラインのメディアと、SNSやWebサイトといったオンラインのメディアを組み合わせ、互いを連携させる「クロスメディア戦略」が主流となっています。この戦略によって、消費者を一つのチャネルから別のチャネルへと自然に誘導し、ブランドとの接点をより強く、深くしていくことができるのです。
成功するメディアミックスの鍵
メディアミックスの成功は、単に露出するチャネルを増やすだけでは得られません。最も重要なのは、「ユーザーの体験導線を設計する」という視点です。
たとえば、テレビCMで消費者の興味を引きつけ、そのCMの最後に専用Webページへのアクセスを促します。Webページでは商品の詳細情報や魅力的なストーリーを伝え、さらにSNSでの参加型キャンペーンへと誘導します。そして、最終的に店頭で実際に商品を手に取ってもらう体験につなげる。このように、メディア同士を連携させて、消費者一人ひとりの次の行動を促すことこそ、成果を生むクロスメディア戦略の本質です。
つまり、メディアミックスで大切なのは、ただ接触の回数を増やすだけでなく、ブランドとの接点一つひとつの質を高めることです。そのためには、それぞれのメディアが持つ役割を明確にし、全体を通して一貫したブランドの世界観を設計する視点が欠かせません。
スポーツチームを活用したメディアミックスの魅力
スポーツチームは、高い熱量とリアルな接点を持つ稀有なメディアです。中でもプロ野球球団は、以下のような特徴を持ちます。
- 年間数百万人がリアルに接触する、巨大なエンタメ空間
- SNSや動画を通じて、全国・海外にもリーチ可能
- チームや選手への愛着という感情資産
- スポーツが持つ、非日常的な感動体験
これらはすべて、ブランド体験をより深く印象づける武器になります。つまり、スポーツとの連携は、「感情と共に届けるメディアミックス」を実現できる、非常に相性の良い手法なのです。
ホークススポンサーのメディアミックス成功例3選
福岡ソフトバンクホークスの本拠地である、みずほPayPayドーム福岡は、年間300万人以上が訪れる巨大なエンタメ空間です(※2024年 本拠地開催オープン戦+公式戦観客動員数)。そのドーム全体が、ひとつのリアルメディアとして機能します。
ここでは、複数チャネルを戦略的に活用している企業の例として、日本航空株式会社とイオン九州株式会社の事例を紹介します。
日本航空株式会社
日本航空株式会社は、ドーム内の座席エリア「JALスカイビューシート」のネーミングライツを契約し、ブランド名そのものを観戦体験に組み込んでいます。この座席では、機内で提供されるコンソメスープを味わうことができ、最新CMや機内誌も設置されていて、まるで飛行機に乗っているかのような体験が可能です。
加えて、世界最大級の表示面積を誇る「ホークスビジョン」での映像広告では、さらなる認知拡大やブランディングの強化をはかっています。
座席での特別な体験とビジョンでの視覚的な広告との相乗効果により、来場者の記憶にも自然と残るブランド接点を生み出しています。
>日本航空株式会社の導入事例はこちら
イオン九州株式会社
イオン九州株式会社は、認知度向上を目的に、メディア露出の多いバックネットLED広告へ掲出し、シーズンを通じて選手の活躍とともにテレビやニュースでの露出機会を創出しています。
また冠協賛試合では、試合を通じてSDGsへの取り組みをPR。さらに宮崎キャンプでは、資源リサイクル推進を目的とした「エコステーション」の設置など、CSR活動も積極的に展開しています。これまで対外的に伝えにくかったCSR活動を、ホークスと連携して発信することで、多くの人々に活動内容を届けられるようになり、企業の姿勢や価値観を伝えることに成功しています。
広告での継続的な露出と、CSR活動を組み合わせた体験型プロモーションの両軸で、企業としての存在感を高めています。
>イオン九州株式会社の導入事例はこちら
株式会社イノアックコーポレーション
株式会社イノアックコーポレーションは、ドーム内のベンチシート広告と球場看板を組み合わせ、視認性とブランド想起の両面を狙ったメディアミックス展開を行なっています。
選手が使用するベンチシートに掲出された広告は、テレビ中継や球場スクリーンでも頻繁に映り込み、試合映像を通じて視聴者の記憶に自然と残る設計となっています。また、スーパーボックス壁面に掲出された看板は、来場者に対する視覚的接触の機会を継続的に提供しており、リアルな場での接点強化にもつながっています。
露出場所とタイミングを分散させることで、多層的なブランド接点を設計し、認知度の向上に寄与しています。
>株式会社イノアックコーポレーションの導入事例はこちら
まとめ
この記事では、メディアミックスについて以下の内容を解説しました。
メディアミックスとは何か
なぜメディアミックスが重要なのか?
成功するメディアミックスの鍵
スポーツチームを活用したメディアミックスの魅力
ホークスのスポンサー事例に見る、複数チャネル活用のかたち
メディアミックスは、ただ「あちこちに出す」ことではありません。大切なのは、「誰に、どんな体験を、どの順番で届けるか」を設計することです。
記事後半で紹介したホークススポンサーの事例が示すように、リアルとデジタル、感情と情報が交わる場を活用することで、ブランドとの関係性はより立体的で深いものへと進化します。
このようなメディアミックスは広告効果だけでなく、採用活動における認知・ブランド力の向上や地域社会への貢献姿勢の発信など、企業の信頼や好感度を高める企業ブランディングとしての効果も期待できます。今後も、単発ではなく設計されたつながりによる発信が、企業のコミュニケーション戦略においてますます重要になっていくでしょう。
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