ブランド認知が向上すると何が期待できる? 企業価値を発信する際の3つのコツ


顧客が商品・サービスを選ぶ際の決め手となる情報の一つに、“ブランド”があります。機能や価格帯などが類似している場合には、顧客にとってなじみのあるブランドのほうが選択されやすいといわれています。自社の商品・サービスを顧客に選んでもらうには、ブランディングの第一歩となるブランド認知を向上することが重要です。マーケティングや営業活動などを行う企業担当者のなかには「ブランド認知を向上するとどのような効果が期待できるのか」「取り組む際のコツはあるのか」などと調べている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ブランド認知の概要や期待できる効果、ブランド認知を向上させるコツについて解説します。


目次[非表示]

  1. 1.ブランド認知とは
  2. 2.ブランド認知の向上で期待できる効果
  3. 3.ブランド認知の測定方法
  4. 4.企業価値を発信してブランド認知を向上させるコツ
    1. 4.1.①ブランドコンセプトを明確にする
    2. 4.2.②ロゴやキャッチコピーでブランドを表現する
    3. 4.3.③顧客がブランドに触れる接点を創出する
  5. 5.まとめ


ブランド認知とは

ブランド認知とは、“ブランドがどれだけ深く理解されているか”を示す言葉です。ブランド認知には、主に2つの種類があります。


▼ブランド認知の種類

種類
概要
ブランド再生
ブランドの手がかりを示さなくても限られた情報のみでブランドを想起できる状態
野球チームを聞かれて福岡ソフトバンクホークスを思い出す
ブランド再認
ロゴやテーマソングといったブランドの手がかりを示した状態でブランドを想起できる状態
球団のロゴを見て福岡ソフトバンクホークスを思い出す


混同されやすい言葉に“知名度”がありますが、ブランド認知とは顧客による理解の程度が異なります。


▼ブランド認知と知名度の違い

比較項目
意味
理解の程度
ブランド認知
ブランドの名称だけでなく、商品・サービスの特徴まで理解している
深い
知名度
ブランドの名称(企業名・商品名)のみを知っている
浅い


顧客が商品・サービスを選ぶ際には、単なる知名度だけでなくブランド認知が深いほうが購入につながりやすいと考えられます。

なお、より多くの人にブランド認知を向上させる取り組みは、ブランディングの一種に該当します。ブランディングについては、こちらの記事をご確認ください。

  ブランディングにおける3つの種類と価値創出につなげる共通ポイント 競合他社との差別化を図るための重要な施策が“ブランディング”です。企業がブランディングに取り組むことで、商品・サービスの価値を顧客に認知してもらい、ファンの獲得につながると期待できます。今回は、ブランディングの概要や種類、価値創出につなげるためのポイントについて解説します。 福岡ソフトバンクホークス株式会社



ブランド認知の向上で期待できる効果

ブランド認知が向上することにより、以下の効果が期待できます。


▼ブランド認知の向上で期待できる効果

  • 価格競争からの脱却を図れる
  • ファンの育成につながる
  • 採用活動に有利にはたらく など


ブランド認知を獲得して商品・サービスに対する理解が深まると、顧客の安心や信頼につながり、比較検討のプロセスにおいて選ばれやすくなると考えられます。その結果、価格や性能面で差別化が難しい商品・サービスでも、価格競争に巻き込まれることなく安定した売上を確保できます。

また、ブランドの魅力や強みを知ってもらうことにより、商品・サービスに愛着を持つファンを育成でき、リピーターを増やせる効果も期待できます。さらに、ブランド認知が向上すると、企業や商品・サービスに対するイメージを確立することが可能です。よいイメージを持ってもらえれば、事業活動だけでなく採用活動においてもポジティブな影響につながると考えられます。



ブランド認知の測定方法

ブランド認知を測定する主な方法には、以下の3つが挙げられます。


▼ブランド認知の主な測定方法

測定方法
概要
Web調査
Web上でアンケートを実施する方法
郵送調査
アンケートを郵送で送付して返送してもらう方法
街頭調査
街頭で出て通行人に直接アンケートを行う方法


Web調査は、短時間かつエリアを問わず大規模な調査を行えることが特徴です。ただし、インターネットを使用していない高齢者層への調査は難しくなります。

郵送調査の場合は、Web調査と比べて時間・コストがかかりやすいものの、特定の地域や対象者を絞って調査を行えることが特徴です。

街頭調査では、郵送調査よりもピンポイントでエリアを絞ってアンケートを実施できます。ただし、多くの回答を得るには時間を要するほか、アンケートに協力してくれる人の属性に偏りが生じる可能性があります。



企業価値を発信してブランド認知を向上させるコツ

ブランド認知の向上を目指すには、企業や商品・サービスの価値を分かりやすく発信するとともに、ターゲットへの接点を増やすことが重要です。


①ブランドコンセプトを明確にする

ブランド認知の向上に向けて情報発信を行う際には、ブランドコンセプトを明確にすることが重要です。

ブランドコンセプトとは、商品・サービスを通して顧客に提供できる価値やアイデンティティを表現した概念・思想のことです。社内でブランドコンセプトを定義して共有しておくと、ブランディングの方向性が定まり、同じ理念に基づいて施策を検討できます。また、一貫したコンセプトに基づいてメッセージを訴求することで、顧客に魅力を正しく伝えられるようになり、ブランドに対する理解の促進と共感の醸成につながります。


▼ブランドコンセプトを決める際のコツ

  • ターゲットとなる人物像を想定する
  • 自社や競合他社の分析を行い、ブランドの強み・弱みを把握する
  • ブランドへの想いやこだわり、成り立ちのストーリーを整理する


②ロゴやキャッチコピーでブランドを表現する

ブランドコンセプトに基づき、ロゴやキャッチコピーを用いて表現したいイメージを言語化・ビジュアル化することがコツです。

ロゴには、ブランドのコンセプトを視覚的に表現する役割があります。パッケージや広告、Webサイトなどにロゴを掲載することで、ブランドの存在を印象づけて、「このロゴは○○の企業(商品)だ」と思い出してもらいやすくなります。また、ブランドのコンセプトを短い言葉で示したキャッチコピーをつくると、顧客の意識を惹きつけたり、企業名・商品名を覚えてもらったりする効果が期待できます。


③顧客がブランドに触れる接点を創出する

ブランド認知を向上するには、言語化・ビジュアル化したブランドコンセプトを発信して、顧客との接点を創出する必要があります。ターゲット層にリーチしやすい媒体を選んで広告を打ち出すことで、効率的にブランド認知の向上を図れます。


▼ブランド認知に活用できる広告

広告施策
概要
媒体例
オフライン広告
インターネットを介さずに出稿する広告
マス広告(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)、看板広告、チラシ など
オンライン広告
Web上で配信する広告
リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、バーチャル広告 など


なお、企業PRの効果的な手法については、こちらの記事をご確認ください。

  企業PRの効果的な手法とは? 成果につなげる取り組みのポイント 近年、SDGs達成やESG投資の加速により、企業環境が変化しています。そのなかで企業PRは、ステークホルダーとの信頼関係を構築する手法として注目されています。この記事では、企業PRの効率的な手法や取り組む際のポイントについて解説します。 福岡ソフトバンクホークス株式会社



まとめ

この記事では、ブランド認知について以下の内容を解説しました。


  • ブランド認知の種類や知名度との違い
  • ブランド認知の向上で期待できる効果
  • ブランド認知の測定方法
  • 企業価値を発信してブランド認知を向上させるコツ


ブランド認知を向上させると、競合他社との価格競争に巻き込まれにくくなるほか、ファンの育成によるリピーターの創出や、人材採用への好影響につながることが期待できます。

情報発信を行う際は、ブランドコンセプトを決めて提供できる価値を言語化・ビジュアル化するとともに、ターゲット層にリーチできる媒体で広告を配信して接点を増やすことがコツです。

なお、ブランドに対してポジティブな印象づけを行う広告施策の一つに、スポーツ・スポンサーシップの活用が挙げられます。

福岡ソフトバンクホークス』では、野球チームのスポンサーを募集しています。球場内やユニフォームへの広告掲示をはじめ、公式サイト・SNSによるオンライン広告の配信などを行えるメニューを用意しており、ブランド認知を高める施策としてご活用いただけます。

詳しくは、下記のリンクより資料をご覧ください。


▼ブランド認知・価値向上 資料ダウンロード





おすすめの資料

スポーツチームのスポンサーシップがもたらすメリットや、スポンサーシップを通じて企業が直面するお悩みを解決する方法をご紹介します。

 

福岡ソフトバンクホークスの九州における位置づけや、 一般的なビジネス活動とスポンサーシップとの比較についてご紹介します。

 

人気記事ランキング

タグ一覧

ページトップへ戻る