ネーミングライツの事例3選。企業の宣伝効果を高める活用法とは
企業が社名・商品名を宣伝する方法の一つに、“ネーミングライツ”の獲得があります。ネーミングライツを獲得することによって、社名・商品名を多くの人に知ってもらえる効果が期待できます。
企業の販促部門や営業部門の担当者のなかには「ネーミングライツとはどのような仕組みなのか」「どのような活用方法があるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ネーミングライツの概要や期待できる効果、福岡ソフトバンクホークスによる事例について紹介します。
目次[非表示]
- 1.ネーミングライツとは
- 2.ネーミングライツの獲得で企業が期待できる効果
- 3.福岡ソフトバンクホークスによるネーミングライツの事例3選
- 3.1.➀施設ネーミングライツ
- 3.2.②シートネーミングライツ
- 3.3.③ゲートネーミングライツ
- 4.まとめ
ネーミングライツとは
ネーミングライツ(Naming Rights)とは、施設やイベントの名称を命名できる権利のことです。“命名権”とも呼ばれます。
施設やイベントの運営事業者とネーミングライツ契約を締結して契約金を支払うことで、社名・商品名などを冠した名称をつけられます。
▼ネーミングライツの仕組み
企業が特定の施設やイベントのネーミングライツを獲得することにより、一定の契約期間で自社の社名・商品名を広く宣伝できるようになります。
企業間での契約だけでなく、地方自治体が運営する文化施設やスポーツ施設などでもネーミングライツが販売されています。
ブランド認知・価値向上に関するスポンサーメニューはこちらをご覧ください。
ネーミングライツの獲得で企業が期待できる効果
企業がネーミングライツを獲得すると、以下の効果が期待できます。
▼期待できる効果
- 知名度の向上
- イメージの向上
施設やイベントに関する広告物が掲出されたり、メディアで紹介されたりする際に、社名・商品名を宣伝することが可能です。施設の利用者や地域住民などに社名・商品名を知ってもらうきっかけとなるため、知名度の向上が期待できます。
また、地域住民が日常的に利用する施設やファンの多いイベントなどに社名・商品名を冠することにより、親しみやすさが生まれてイメージの向上にもつながると考えられます。
福岡ソフトバンクホークスによるネーミングライツの事例3選
福岡ソフトバンクホークスでは、スポンサーシップ契約の権益として、球場や関連施設、座席などに関するネーミングライツを取り扱っています。
ここでは、ネーミングライツの活用法を事例とともに紹介します。
➀施設ネーミングライツ
ドーム内の施設や隣接するエンタメ施設、ファームの球場のネーミングライツ契約を締結し、企業ロゴや商品名を冠した事例です。
▼Microsoft Premium Suite(マイクロソフト プレミアムスイート)
みずほPayPayドーム福岡内の4階に設置されたVIPルームのラウンジや通路に会社のロゴを掲出しています。また、レセプションカウンター前には最新ソフトウェアの展示ブースを設置して、ワークショップを体験できるプログラムを法人向けに提供しています。
▼王貞治ベースボールミュージアム Supported by DREAM ORDER
『株式会社ブシロード』とのネーミングライツ契約で、 みずほPayPayドーム福岡に隣接するBOSS E・ZO FUKUOKA内の 『王貞治ベースボールミュージアム』の名称が、2024年3月1日より『王貞治ベースボールミュージアム Supported by DREAM ORDER』となっています。
試合の観戦に来た人や地域の野球ファンが訪れる施設に商品名をつけることにより、「DREAM ORDER」というトレーディングカードゲームに興味を持ってもらえる機会の創出につながっています。
ほかにも、野球振興や野球活性の場、福岡ソフトバンクホークスの選手育成のための場として2016年に建設したスタジアムの名称を『タマホーム スタジアム筑後』としました。
▼タマホーム スタジアム筑後
②シートネーミングライツ
ドーム内の座席の名称を命名できるネーミングライツ契約を締結した事例です。
座席に企業ロゴを掲示したり、特設ブース限定のサービス・プログラムを提供したりして来場体験の向上につなげています。
▼SANKYUホームランテラス
『山九株式会社』とのネーミングライツ契約では、外野フィールドシートエリアのレフトフェンス側に増設されたテラスの椅子に企業名・ロゴが付けられています。ホームランとなるゾーンから見る特別なシートで、2~6名席まであり、家族や友人と楽しく観戦できます。ホームラン性の打球が中継される際に外野フェンス上部へ記載のロゴマークが注目を集めます。
▼やまや めんたいこBOX
福岡に本社を置く辛子明太子製造販売会社の『株式会社やまやコミュニケーションズ』とのネーミングライツ契約によって、球場の後方エリアに明太子をモチーフにデザインした観戦シートを設置しています。フォトジェニックなスポットで写真撮影を楽しんだり、観戦特典として明太子のオードブルを味わったりできる体験を提供しています。
ほかにも、『ヤマト運輸』とのネーミングライツ契約により、黒を基調とした高級感あふれるソファーシートを設置しています。柔らかくクッション性に優れた座席は、長時間座っても疲れにくく、ゆったりとくつろいで観戦できます。座席側面にはヤマト運輸のロゴマークが印字されています。
▼ヤマト運輸 クロネコソファーシート
③ゲートネーミングライツ
みずほPayPayドーム福岡の入場ゲートに企業名・商材名を冠した事例です。
ゲート入り口上部の看板掲示やチケット券面への印字、施設内案内板への掲出、オリジナル音声広告などにより、入場者への幅広い露出を実現しています。
▼もつ鍋おおやま5ゲート
もつ鍋店を経営する『株式会社LAV』とネーミングライツ契約を締結して、5ゲートの名称を『もつ鍋おおやま5ゲート』としています。入り口の足元に掲出した大きなもつ鍋のイラストにより、インパクトのある写真撮影スポットとしても親しまれています。
▼TOPPAN8ゲート
情報系・生活系・エレクトロニクス系事業を運営する『TOPPAN株式会社』とネーミングライツ契約を締結して、8ゲートの名称を『TOPPAN8ゲート』としています。球場外の入場エリアで社名・メッセージを掲出するとともに、赤・青を基調としたカラーによって来場者の視線を集めています。
また、1ゲートには『リポビタンD 1ゲート』、6ゲートには『ALL group6ゲート』とさまざまな業種の企業からネーミングライツ契約をいただいています。
スポンサー契約を結んだ企業が期待できるマーケティング効果はこ知らをご覧ください。
まとめ
この記事では、ネーミングライツについて以下の内容を解説しました。
- ネーミングライツの仕組み
- ネーミングライツの獲得で期待できる効果
- 福岡ソフトバンクホークスによる事例
施設やイベントの運営事業者が提供するネーミングライツを活用することにより、自社の社名・商品名を広く宣伝できます。さまざまな広告物、メディアで取り上げられる機会も増えるため、知名度やイメージの向上を図れます。
『福岡ソフトバンクホークス』では、スポンサーシップ契約による権益として施設や球場内の入場ゲート、座席などのネーミングライツを提供しています。ほかにも球場広告やイベント協賛、始球式参加権などの多様なメニューを用意しているため、企業のPR、販促キャンペーンの告知などにご活用いただけます。
詳しくは、下記のリンクより資料をご覧ください。
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